多分みんなとは違う方法で・・・マチュピチュへ!!
いよいよクスコ(Cusco)に到着しました!
そうです、ウユニ湖に続くこの旅のハイライト、マチュピチュはもうすぐそこ!
ちなみにウユニやらマチュピチュやらをハイライトとしていたのはわたしだけで、特にマチュピチュに至っては、彼が最初に作った『行きたいところリスト』に入ってすらいませんでした(笑)
いやいやいや
地球の裏側まで行って、ペルーまで行って、マチュピチュは寄るでしょ。
プレゼンの末に勝ち取ったマチュピチュ行きなのです!
ただ、直前までもめた、アクセス方法・・・
主流なのは、クスコからアグアスカリエンテ(マチュピチュのふもとの村)まで列車に乗って行き、そこからバスであの有名な風景が見渡せる山に登って行く、というルートです。
ちなみにこの “列車が主流” な理由、車道がそもそもないため、一見他の選択肢がないのです。ペルー側もそのように観光案内をし、ここぞとばかりの電車賃(最安で往復2万円ほど)を設定しています。
しかしここで納得しないのが彼!(はたまたフランス人?ヨーロピアン?)
ペルーの物価を考えたら、観光客価格とは言えとんでもなく高い、と。私たちには車があるので、なんとかマチュピチュまで自分たちで行けないか、と考えるわけです。余計なお金を使わずに。
わたしは正直、もう世界的な観光地なんだし2万円くらい仕方ない、と完全にマチュピチュマジックにかかっていました。わたしだけ列車を使って別々に行こうかという話も本気でしました。
しかし!本当にこのバカな選択をしなくて良かった・・・と今心から思います。
ウユニの時も同じようなことを書いた気がしますが、ただ安全に、楽に、流れに乗ってマチュピチュを観光できればいい、という人は全然いいのです。
でも少なくともわたしにとっては、めちゃくちゃ大変だったあの道のりと、その間に起きたいろいろな出来事が、やっと辿り着いたマチュピチュを目の前にした時の感動を何倍にもしてくれました。そしてその体験をこうしてここで語れることを、とても嬉しく思います!^^
私たちが最終的に使ったルートは、列車でアクセスするのとは反対側のサンタ・マリア(Santa Maria)という村からサンタ・テレサ(Santa Teresa)という集落まで車で行き、そこから線路を歩く、というもの。
詳細、この後続きます ♪
(2017年11月)
地元の人に怪しまれた話とペルーの警察 ~プノからクスコへ~
プノを出発し北へ約380km、いよいよクスコ(Cusco)に向かいます。
クスコはマチュピチュへアクセスするために拠点となる、ペルーでも大きな街の一つです。
この日はひたすら車を走らせ、途中プカラ(Pucara)という小さな町でランチを作り、そのあとターゲットにしていたガソリンスタンドで給油をし、クスコに入る前に一泊ワイルドキャンプをすることにしました。
ペルーでは、ボリビアの時のようなガソリン/ディーゼルの問題もなく、普通に給油してもらえます^^; ボリビアのガソリン問題はこちらの記事で! ↓
今日キャンプに選んだ場所は、やはり iOverlander で見つけました。アプリ上の説明では『メインの通りを外れて川に向かって下ると橋の先にちょうど良いスペースあり』となっています。メインから外れる横道を見逃さないよう、ゆっくりめに車を走らせます。そしてそれらしき細い細い道を発見!
前回学んだ通り、細い道に車ごと入っていく前にまずは路肩に車を停め、少なくともUターンできる場所があるかどうかを徒歩で確認しに行きます。
両側を草に囲まれた土の道を歩いて行きますが、なかなか『橋』まで辿り着きません・・・。ちょうど道がカーブするところに車を停められそうなスペースがありましたが、ゴミだらけです。一瞬引き返そうかとも思いつつ、川の音は聞こえるのでもう少し下ってみました。
やっと視界が開け、大きな川に橋がかかっているのを発見!今来た道は行き止まりとなり、橋へ続く道だけになっています。この行き止まり部分に車が何台か停まれそうなスペースがあったので一度車に戻り、今度はデリカごと来てみます。
車を停めてみると、激しくゴウゴウと流れる川の音が割と気になります。更に片側には崖がそびえ立っていて、土砂崩れが起こらないとは言い切れない感じをかもし出していました・・・迷った挙句移動することに。。辺りはもう暗くなりかけ、雨がポツポツと降り出しています。
先ほど通ってきた、あのゴミがたくさんあった場所・・・念のため泊まれそうかどうか見てみることにしました。この先暗い中を走っても、他に場所が見つかる保障はないからです。
茂みに入って車を停めてみると、缶やビンは転がっていますが、やばいゴミがある感じや臭いはなかったので、もうここに泊まろう!ということになりました。雨がかなり降ってきていましたが、私たちのミニキッチンでさっと夕食を作り(バックドアを開けるとちょうど屋根になります)、運転席と助手席の間にテーブルをセットしてご飯を食べていました。その時窓の外に誰か人が通って行くのが見えました。こんなところ、人が通るんだ~ぐらいにしかその時は思いませんでした。
その日さあ寝ようとしたところ・・・
私たちが通ってきた道のほうから赤いサイレンのような光が見えてきました。
パトカー?
その光はどんどんこちらに近づいてきます。なんとなく窓の外から見えないように隠れる私たち(笑)
更に私たちの車のすぐ近くに停車するその車。。。やはりパトカーのようです。
何かまずかったかな?と思った瞬間・・・コツ!コツ!窓が叩かれます。
かなりドキッとしながらも、ウィンドウを少し下げ、彼が対応します。
警官らしきおじさん:ここでなにしてるの?
彼:この車で旅をしていて、今日はここに泊まらせてもらおうかと・・・まずいですか?
何を言われるのかなぁとビクビクしていましたが、おじさんは特に問題なさそうに、泊まるのはOKだよと言ってくれました。どうやら地元の人から、いつも通る道に見慣れない車が泊まっていると通報があり、様子を見に来たとのことでした。
・・・さっきの人ーー!!(笑)
そのままいていいことになったからかもしれませんが、この一件でペルーの人の用心深さと、警官のすぐの対応に逆に関心してしまいました。ちゃんとしているなぁ~と(笑)
そんなわけで、無事に一晩過ごし、翌日クスコに到着します ♪
(2017年11月)
ワラで編んだ島「ウロス島」に行ってかなりレベルの高いトイレに遭遇した話
ペルーのプノでは、街中で車中泊できるようなスポットが見つけられなかったため、初めてホステルの駐車場スペースだけを借りる、という作戦に出ました!
iOverlander のホステル情報に書かれている口コミから、サービス内容や金額を参考にしました。
一軒のホステルを訪ねると、敷地内の駐車場ステイ+シャワーを利用させてもらえることに ♪(値段は忘れてしまいましたが安かったです)
敷地内の庭には、同じくお部屋の代わりにテントを張ってステイしているカップルを発見!こういうオプションがある融通の利くホテルがもっとあるといいのに・・・とすごく思いました。
そして今日はウロス島(Uros)に行ってみることにしました。この島、ワラのような植物で編まれた浮島なのです!島へはボートでのアクセスとなるため、今回はツアーに参加しました。
普通の快適そうなエンジンボートで一気に島に向かいます。20分くらいでしょうか。降り立ったところはほんとに草!もちろんグラグラするような感じは全くなく、しっかりしています。いちおうツアーなだけあって島の人たちが手際よくわたしたちをこれまた草で編まれた椅子に座らせ、この島がどのようにできているか、どんな文化なのかなどをおもしろおかしく話してくれました。
同じ草でできた家の中も見せてもらいます。ちゃっかりお土産も売られています。
そうこうしているうちに、今度はワラでできたゴンドラに乗って、別の島へ!とアナウンスが。しかし!なぜかここはオプション扱いでお金がかかります。行かない人は今来た普通のボートで別の島まで移動し、オプションを選んだ人たちが戻ってくるまでボートの中で待機とのこと。。。
予想通り「追加料金なんて聞いてない」となった彼はゴンドラに乗らない選択をしかけますが、スタッフの人が根気良く説得してきます(笑)
最終的にこのオプション料金を大幅に値下げしてくれ、他のお客さんとはだいぶ違う金額でちゃっかりゴンドラに乗るわたしたち。やはり『観光地で言われるがままにお金を払わない』というポリシー、有効です(笑)
更に到着した別の島には、かなり上乗せした値段のレストランがあり、ランチタイムが確保されていました・・・!
(私たちは街に戻ってから普通の値段のランチを美味しくいただきました ♪)
と、あれこれ観光色の強いツアーではありましたが、パスポートにウロス島でしかもらえないスタンプも押してもらい(こういうのには弱い)、なかなか満足なツアーでした^^
ちなみにウロス島のトイレ、こんなのでした。
床の下には何もないのがポイントです(笑)
(2017年11月)
海外で加入する自動車保険と街中で駐車するときのルール in ペルー
ペルー最初の街、プノ(Puno)に到着です。
チチカカ湖沿いに横に広がる大きな街。ここではまず自動車保険に入るため、保険会社探しから始めました。
車の保険ですが、基本国ごとに条件の合うものに加入していました。
街のインフォメーションで教えてもらった『La Positiva』という保険会社に早速行ってみると、外車でも一か月単位で加入できるお手頃なプランがあったので、その場で決めてしまいました!金額は60Sol(ソル)=約2000円!
車を路上に停めて少し街を歩くことにしました。
わたしたちが街中に車を停めるとき気を付けていたこと・・・
① 窓から覗いて見える範囲には何も置かない。(後部座席の窓からは、スモークを貼っていたため中は見えない)
② 日よけ用の銀色シートをフロントガラスにセット。
③ 窓が確実に閉まっていることを確認。(特に後部座席ヒンジ式のところ)
④ ドアの声出し施錠確認。(相手に聞こえるように「ロック!」と叫ぶ 笑)
私たちの車は、幸い外から見ると普通のワゴン車(しかも古いデリカはめずらしくない)でしたが、生活に必要なもの全てを運んでいるわけなので(笑)車上荒らしには十分気を付けていました。
旅の途中で会ったオーバーランダーの中には、後部座席のヒンジ式窓を閉め忘れたために隙間から窓をこじ開けられて、手に届く範囲の物を全て盗られてしまったという人もいました。
さて、街を歩いていると明らかに素敵な感じの食堂がたくさんあることに気がつきます!ペルーはご飯がおいしいと聞いていたので期待が高まります。
この日は通りすがったローカルな感じのお店に入り、早速ペルー料理の1つ、ロモ・サルタードを注文!
これがめちゃくちゃおいしい。。。牛肉・玉ねぎ・ジャガイモを醤油っぽい何かで炒め、ご飯にかけて提供されるのですが、もうなんだか「和風」の域です。
更に!なんと食後に温かいお茶が T T 激甘レモンティーなのですが、この一杯がとっても心を落ち着けます(笑)後から気付くのですが、ペルーでは割とスタンダードなサービスのようで、小さな食堂でもだいたい食後に甘いお茶が出てきました^^
そしてこの日、なんとワールドカップ出場がかかった(2017年11月半ば)ペルーvsニュージーランドの試合があるとのことで、街中がサッカー一色でした!
せっかくなのでこのお祭り騒ぎに便乗すべく、夜の街に繰り出しました!はじめは大きな画面が設置された広場で観戦を楽しみ、後半はバーでピスコサワーを飲みながら現地の人たちに混ざって試合を見てきました^^
いろいろペルーびいきな感じになっていますが、出だしからなかなか良い感じです ♪
そしてここプノからは『草で編まれた浮島』に住む人たちを訪ねます!
(2017年11月)
購入したバンでボリビアからペルーへ国境越え!警察に止められる・・・
いよいよボリビアからペルーへ入ります!
今回カサニ(Kasani)という国境を通りましたが、コパカバーナからペルーへ行くツアーがあるのか、たくさんの観光客が並んでいました。
私たちもいつも通り、まずは人間の手続き(イミグレーション)を済ませ、次にお隣で車の手続き(通関)をし、いざ車でボリビアを出ようとしました。
道の真ん中に赤い三角コーンが1つ、手続きも終えたので問題ないと思い、わたしが車を降りてコーンを少しずらし、通り過ぎようとしたその時。。。
ピーッ「その車、止まりなさい!」
・・・嫌な予感。
ボリビアのポリスに、車を降りて建物の中に来るよう言われてしまいました・・・。
デスクに座った警察官になぜコーンを触ったのか?と聞かれ、手続きを終えたので通過していいと思った、と答えたところ「ノーノーノー!」と子供のように怒られるわたし。。。
また小銭を取られる覚悟でしたが、だまってうんうんと話を聞き続けていると、今回は「三角コーンには二度と触らない」と約束させられ(笑)、釈放されました!早く、この国出たい!(笑)
その後無事に出国し、なんだかとても平和な、清々しい気持ちになったことを覚えています。(ボリビアごめん)
少し走るとペルーのイミグレーションが見えてきました。
入国審査と車の手続きをさらりと終え、なんだか既にスムーズ(笑)
オフィシャルのロゴもかわいい!ペルー万歳!!
このあとチチカカ湖沿いに北上し、プノという街を目指します ♪
(2017年11月)
オーバーランダーにおすすめの町、チチカカ湖に面する「コパカバーナ」とフェリーの値段交渉
ボリビア最後の都市 ラパス を出発すると、土っぽかった景色が、だんだんとみずみずしくなってくるのを感じます!
そして!いよいよ楽しみにしていた場所の1つ、チチカカ湖が見えてきました!!
雑貨屋さんで「チチカカ」ってありますが、音的には「ティティカカ」です。「ラゴ・ティティカカ」(Lago Titicaca)、琵琶湖の12倍ほどあるそうです!かっこいー!
ペルーとの国境の少し手前で、この湖を車ごと渡らなくてはいけないのですが、フェリーがあるという情報をキャッチしていたので、どんなものかワクワクしていました。
何度か人に聞きながら、やっとフェリー港に到着!
車たち、運ばれています。大丈夫か!これ(笑)
ちょっと不安ながらも、早速値段の交渉です。忘れてはいけません!ここはまだボリビア(笑)
はじめに言われた金額が、日本円に換算して明らかにおかしいでしょう!という感じだったので、それなら乗らないと断ります。
向こうに渡る手段が他にはないので、無理ありと言えばありなのですが、ここですぐには折れません!
あちらも強気かと思いきや、他の車がもう1台来れば安くするよ、とお客さんは欲しい様子。車の中でもう1台車が来るのをのんびり待ち、最終的にまあいいかな、という金額で交渉成立 ♪
船の上でゆら~り揺られるデリカさん、何千キロもわたしたちを乗せて頑張ってくれていますが、ゆったりとクルーズのひと時を楽しんでいるように見えてかわいかったです^^(笑)
到着したコパカバーナ(Copacabana)は、観光客にも人気のリゾート地だそうです。かと言って観光客だらけでもなく、特に野宿組の私たちにとっては、湖畔でゆったりとキャンプして過ごすことができたこの町は、この旅の中でも1、2を争う素敵な場所でした!
更にわたしにとってもう1つすごく嬉しかったことは、ご飯がおいしかったこと!ボリビアでは慢性的にお腹を下し、固いお肉とフライドポテトのメニューを受け付けなくなりつつあったこの頃・・・ここの名物はなんとトゥルーチャ(trucha)というお魚。後から知ったのですが「マス」なんです。(その時は「ちっちゃいシャケ」と呼んでいました 笑)
野菜もちゃんと付いてきて、本当においしかったです!!
その他、景色が見渡せる丘にも登ってみました!
ふもとから頂上まで、ずっと私たちの一歩先を歩いてくれたワンちゃん、ガイドさんみたいだったので、頂上でクッキーをひとかけ差し出したところ無視!(笑)ボランティアだったみたいです。
コパカバーナ!いいところでした^^
(2017年11月)
ラパスの隣町、エル・アルト。そんなところで家具を売っちゃうの?!な風景
ラパスに隣接するエル・アルト(El Alto)、予想以上に楽しめた街だったので写真と一緒に紹介します ♪
他の国に見られるような大都市とほとんど変わらないラパスに比べ、まだまだ乱雑な感じが残る地域です。特に目的もなく街を歩いたのですが、異国を感じられる面白い景色がたくさんありました。
まずは使われなくなった線路沿いに広がるマーケット。何でもあります。
路上に豪快に並べて売られている家具を見て、これ、夜になったらどうするんだろう・・・と思っていました。
実はこの後、写真で既にあやしい雲が近づいている通り、大粒の雨が降り出すのですが、この道に広げられた家具たち、なんと建物内にしまわれます(笑)
ベッドなど、片側の足を車輪付きの台に乗せ、もう片側をひょいと持ち上げてどんどん運んで行きます。さすがに慣れていて早い!(笑)
この、毎日品物を出し入れするのであろうシステムが、ここでは普通みたいでした!
次に食べ物。町のあちこちにお店があるのがこちらのチチャロン。南米料理です。
豚肉を豪快に素揚げしたものと、何種類かのおイモが一緒に出てきます。匂いに誘われ、一軒のお店に寄ってみました。これで200円しないくらい。
節水のためなのでしょうか、お皿にはビニール袋がかけられていました^^;
(ピントの甘い写真でごめんなさい)
そして忘れてはいけないのがここからの景色!
彼が登ったワイナ・ポトシ(Huayna Potosi)約6000mと、もう1つ有名なイリマニ(Illimani)約6400m!これが同時に見られます。かなりかっこいい!
↓ この写真の左のほうにある白い山がワイナポトシ、右端ぎりぎりに見えるのがイリマニです。
他にも、なぜか占い系?のあやしげなお店が連なるエリアがあったり、ロバの赤ちゃんがかわいかったりしました^^
そしてこの日はエル・アルト内にあるラパス国際空港(のパーキング)にステイ。空港のトイレ/洗面所が使え、お店・レストラン、wifiも使えるので、とても快適でした!
このあとはペルーとの国境、チチカカ湖を目指します ♪
(2017年11月)