ギリギリの燃料でようやくたどり着いたガソリンスタンドが・・・
9000年前の歴史を堪能した私たち。いよいよフィッツロイに向けて、更に40号線を南下していきます!
このフィッツロイ、特徴的な形をしているのですが、ご存じあのアウトドアブランド『パタゴニア』のロゴに使われている山なのです。
この山を目的にパタゴニアへ!という人も少なくないのではないかと思います^^
さて、いつもどおり車を走らせていた私たち。
実は、次の給油までのガソリンがちょっとギリギリという状態でした。
地図上でチェックしてあった次のガソリンスタンド、バホカラコレス(Bajo Caracoles)まで、あと40キロほど・・・
この旅では常に『今ある燃料でどの辺りまで行けるか』 を、デリカの燃費を元に計算しながら走っていました。ガソリンスタンドがどこにでもある環境ではないからです。
もちろん予備のプラスチックタンクも2つ積み、給油も余裕を持ってするようにしていましたが、道の状態や外気温、風向きなどの条件によって、この燃費がけっこう変わってくるのです・・・。
この時、前回記事『手の洞窟』へのアクセスの大半がオフロードだったためか、計算が狂ってしまいました。
なんとか目的地まであと少しというところで、道沿いにまるで高速道路のサービスエリア案内のような看板を発見!その中にガソリンスタンドマークがしっかり付いているのを見て、ほっと一安心です。
道路沿いに小さな建物が見えたので、減速し敷地内に入っていきます。
ところが・・・パッと見ガソリンスタンドらしきものが見当たりません。
ひとまず車を停めると、建物には『Hotel』の文字が。そしてあたりを見渡して目に入ったもの・・・
ステッカーがたくさん貼られた、かなりレトロなデザインの給油機、、、が一台。ポツン。
もしや・・・これなのか。
彼が先ほどのホテルに確認しに行ってくれました。
結果、ガソリンスタンド = これ でした。
そして残念なことに、燃料が空の状態、とのこと。
更には、次に給油されるのがいつか分からない、とのこと。
笑
次に燃料が補充されるのが ”明日かもしれない” し、”一週間後かもしれない” という何とも南アメリカらしい状況でした。
私たちに ”待つ” 以外の選択肢はなさそうなので、覚悟を決めてしばらくここに滞在することに・・・!むしろ隣にホテルと名の付くものがあることに感謝しなくては!
もっと悪い状況になりえたことを、私たちはこの旅を通して知っています・・・(笑)
次回に続きます ♪
(2017年12月)
クエバ・デ・ラ・マノス「手の洞窟」で9000年前に生きた人たちと心が通じた話
前回、マーブルカテドラルを見るために一度チリに入りましたが、再び国境を越えてアルゼンチンサイドへ。元来た40号線を更に南下して行きます!
次の目的地はクエバ・デ・ラ・マノス(Cueva de las manos)= ”手の洞窟” 。世界遺産です。
なんと9000年ほども前に、先住民たちによって洞窟に描かれたアートが見られるというのです。9000年・・・年表を見てみると、日本は縄文時代・初期の頃です。
事前に調べた限り、駐車スペースもあるというビジターセンターを目指しますが、広い広い緑の草原の中に不思議な形をした岩山がそびえるこの場所、いきなりそんな観光名所があるんだろうか・・・と想像がつきませんでした。
それでも所々に立つ案内看板を見ながら車を走らせ、ようやくビジターセンターにたどり着きました!
車を停めて建物の中に入っていくと、洞窟を見学するツアーは、ガイド付きで 400アルゼンチンペソ!(当時2300円くらいだったので結構高く感じました。)
安全のためのヘルメットをかぶって出発です。岩山の壁に沿って足場が作られ、きちんとした柵もついていました。
そしていよいよ目にした「手の洞窟」がこちら!!
こういう時、写真ではやっぱり伝わらないなぁと思ってしまうのですが、だからこそ人はこうやって、はるばる自分の目で見にくるのだな、と我ながら思いました(笑)
こちら、言ってしまえばただの手形の数々なのですが、9000年前です!
現在とはまったく違う生活スタイルで、どんなことを考えていたかも分からない・・・けれど同じ人間。
まだ目的など詳細は分かっていないそうですが、当時の人たちがある日、身近にあるもので塗料を作り出し、自分の手を壁に充て、動物の骨をストローのようにして、手の上から・・・
『ふぅ ー ー ー』
『・・・!お、おもしろい!』
ってなったんだろうなぁって考えると、何とも言えない共感と言うか、急に、この当時塗料を吹きかけていた人たちと何かを共有できたというか・・・ふわ~んと繋がった感じがしました^^
そしてこのアートが、ずーっと先に誰かに発見されて、足場も作られて、ちょうど現代に生まれた日本人のわたしが、こんな風に海外を旅することができて、あなたたちが残したものを楽しませてもらうことができたんだよ~~と、彼らに向かって伝えずにはいられませんでした。(心の中で、にしておきました 笑)
こんな風に、日本で普通に生活しているだけでは、なかなか味わうことができなかったであろう感覚シリーズ!改めてこの旅、来てよかったなぁと思える瞬間でした ♪
次はいよいよ、この旅のメインの1つとも言えるあの『フィッツロイ』を目指します。
ただ、やはり一筋縄には行かない私たちの旅・・・トラブル、待ち受けてます(笑)
(2017年12月)
マーブルカテドラルは本当に写真みたいに青いのか?!
マーブルカテドラルのボートツアーが出ている、チリ・プエルトリオ トランキロ(Puerto Río Tranquilo)に到着しました。
前回記事からの続きです!↓
この時点で、実はお天気が最悪でした。。。
あの青色は太陽の光が反射してきれいに出てくるものだ、と聞いていた私たち。
他には何もすることがないこの場所にとどまって晴れのチャンスを狙うべきか迷いましたが、ボート乗り場を訪ねていくと、この辺りの天気はとても変わりやすく、もちろんきれいに見える保証はないが、ラッキーはあり得るかもしれない、とお兄さん。
・・・どんよりした曇り空の下、ラッキーにかけてみることに!!
ツアーの発車時刻になって、数組のカップルと一緒に小型のボートに乗り込みます。天気のせいなのか、ボートの水しぶき対策なのか、全員グリーンのポンチョを着せられます(笑)
15~20分くらいでしょうか、なんとなくそれらしき岩肌が見えてきます。湖面の色はすでにきれいなエメラルドグリーン!
ただ洞窟の中は、、、遠目に見る限り、ブルーに見えるのだろうかという不安がよぎります。
もうしばらく走るといよいよボートが減速され、岩の隙間の一つにゆっくりと入っていきます!
おおお!
なんかいい感じ・・・
どこかのテーマパークのライドを思い起こさせますが、これが自然のものなのかと思うと、ちょっとゾワゾワしてきます。
そしてメインらしきスポットに到達!!
前回の記事で書いていた自己暗示、成功です!
ギリギリちょっと青い!!(笑)
天気のこともあって期待薄だったので、神秘的に浮き上がるこのブルーの岩肌、なんだかとても満足でした ♪
(曇り空でこのレベルなら、太陽光がさした場合、ネット検索で出てくるようなブルーがきっと見れるんじゃないかと思いました!)
他にも、湖に浮かぶ変わった形をした岩などをぐるりと見て周り、ツアーは終了です。
しかし!
ツアー終了と言いながら、むしろマーブルカテドラルより印象に残ったんじゃないかと言うほどのお楽しみが待っていました・・・!
陸に戻るまでの帰り道、雨が本格的に降り出し、湖面がザブンザブンと波打つ中、むしろスピードアップしてませんか!な勢いでボートを走らせるお兄さん。
ボートはお尻が浮くほど前後左右+上下に揺れ、本気でつかまっていないと放り出されるのではないかという勢い。雨粒が顔に当たり、いつしか他のお客さんたちと大笑い。みんなで大笑いしながら、もっと行けー!とばかりにボートライドを楽しむことができました(笑)
おそらく安全上、日本では味わえないと思われるこのボート体験が、私たちにとってはツアー代を安く感じさせるほどの、プラスアルファのアトラクションとなったのでした^^
ついでにセビーチェ(魚介のマリネ)の前菜付きの、ランチを満喫し、この町をあとにします。
来た道を延々戻っていく途中、さっきまで曇っていた空がみるみる明るくなり,
太陽が。
お兄さんが言っていた “変わりやすい天気”、嘘じゃなかったです!! TT
(2017年12月)
マーブルカテドラルを目指して、アルゼンチンから再びチリに入国!
川原でクリスマスを過ごした私たち、年末に向けて更に南へと旅を進めます!
ちなみに3つ前の記事のガソリンメータートラブルですが、いつの間にかなおっていました^^; やはりセンサーの感度か何かの一時的なものだったのでしょうか。なおったのは良いことですが、有益な解決策などを記事にできずすみません!(笑)
さて、次の目的地は国境を越えて再びチリへ。
マーブル模様の岩々に、海のブルーが反射するマーブルカテドラル(Catedral de marmol)をめざします。
ここまでずーっと南下してきた40号線を、ペリトモレノという町で西に反れ、ヘネラル・カレーラ湖(Lago General Carrera)沿いを走っていきます。
目指すは、このマーブルカテドラルへのツアーボートが出ているプエルトリオ トランキロ(Puerto Río Tranquilo)という町。
ちなみにマーブルカテドラル、と画像検索をすると、まるで加工したような美しい青色の写真がたくさん出てきます。このスポット、私たちにとって通り道ではなく ”わざわざ往復480km 車を走らせて見に行く” という状況だったため、期待しすぎないように「現実はもうちょっとグレーにちがいない」と、自己暗示をかけていました(笑)
国境通過はこれまでもいろいろなパターンを経験してきて、毎度緊張するのですが、今回の国境(アルゼンチン→チリ)は、車を道に停めておいて通常の書類手続きを済ませるだけ(厳しい表情でじろりと見られることもない)、リラックスバージョンでした!
途中、エミューの群れに遭遇しました。ちっちゃな赤ちゃんエミューがいっちょう前に群れの中で走っている姿がとてもかわいかったです^^
そしてついに『パタゴニア』のサインも登場です。
その後久しぶりのウォッシュボード(洗濯板のようなガタガタの道。これについての記事はこちら!)をひたすら走り、やっとプエルトリオ トランキロに到着しました!
次回はいよいよボートツアーに参加です。
マーブルカテドラルの現実やいかに?!^^
(2017年12月)
オーバーランダー流クリスマス in アルゼンチン
ジングルベール ジングルベール すっずっがー鳴るー
今日は12月25日、楽しいクリスマスです!
去年の私たちは、都内のレストランで食事をして、パティスリーで買ってきたケーキを食べて、お互いにプレゼントがあって・・・と、”スタンダード” なクリスマスを過ごしていました☆
そして今年のクリスマスは、こちら。
はい、火をおこしてます(笑)
風が結構あったので、それを避けるべく、草むらギリギリのすごいセッティングです。
車中泊をしながらアルゼンチンを通過中の私たち、クリスマスには大きな街でレストラン!の予定でしたが、どうにもタイミングが合わず、ここ リオマヨ という小さな町の端を流れる川沿いで、せめてバーベキューパーティーをすることに! (経緯は前回記事にて ↓)
食材はわりとしっかり用意できましたが、なにせ食器が・・・マグカップにワイン、入ってます!
そしてそのワインはと言うと・・・
川で冷やしてます!!笑
それでも、お肉はさすがアルゼンチン!とても美味しかったし、昼間から外で飲むお酒は最高です。
お腹もいっぱい、いい感じに酔っ払ってきた頃・・・
なんと、彼からサプライズプレゼントが!@@
ペルーに滞在中、クリスマス用にも、と見繕ってくれていたのです・・・
ありがとーー T T
(この時のペルーのエピソードをこちら ↓ の記事にも書いてます^^)
そして何も用意していないわたし。。。ごめんーー!!
わたしが旅に持ってきていた、彼がひそかに狙っていた藍染めのバンダナ、その場であげました(笑)
そんな訳で今年のクリスマス、イルミネーションの中でキラキラ・・・とは程遠いけれど、ある意味この旅ならでは!の、これまでの人生で一二を争う、思い出に残るクリスマスとなったのでした ♪♪
さてここからは!
年末に向けてパタゴニアの有名どころを攻めていきます!^^
(2017年12月)
バンライフの途中でやってくるクリスマス、どう過ごす??
最近の車内での私たちの会話の中心は「クリスマスをどう過ごすか」でした。
基本、日程を決めずに旅をしているので、12月25日にどの辺りにいるか… ということがはっきり特定できません(笑)
できれば大きめの街をターゲットにしてレストランに行きたい!と思っていましたが、どうもズレそうです。
そこで私たちがプランしたのは、川沿いでバーベキュー!!
なんと季節外れ!と思うかもしれませんが、ここは南半球なので、ちょうど夏に向かっていい感じの季節なのです ♪♪
ただこの ”川沿い” というのが実はけっこうな賭けで、25日にちょうどこの辺りに到達~~と、地図上で見て ”そこに川があったから” 決めました(笑)
エスクエル(Esquel)という町に幸い大型のスーパーがあったので、お肉・ワインなどを調達し、町中で見つけた小さなお店で美味しそうなチーズやハムなどもゲットしました!(ちなみにフランス人のワイン・チーズ選び、本気で時間かかります!笑)
その後100kmほど南下したテカ (Tecka)という小さな集落のガソリンスタンドで1泊し、そこから更に300km、予定通りリオマヨ(Rio Mayo)という町に到着です!
テカで見た夕焼け空が劇的に美しかったので写真を ♪ 駐車スペースがとても広く、快適なステイでした!
さあ!私たちのクリスマス!@川沿い in アルゼンチン リオマヨ!(笑)
どんなパーティーになるのでしょう・・・次回へ続きます ♪♪
(2017年12月)
ゼロを指したままのガソリンメーターで!?次の目的地へ
ガソリンを満タンにして、いざ次の目的地へ出発!
いつもなら、走り出すとふわ~んと満タンの位置まで動くガソリンメーターが動きません。。。
どうしたんだろう・・・
しばらく車を走らせていると、今度はガソリンメーターがゆっくり下がってきました。
えーー?!!ガソリン漏れてる??
まだ街の中だったので、慌てて道の脇に車を寄せ、ひとまずエンジンを切ります。
走ってきた道路を見ると、特にガソリンが漏れたような跡はありません。車を降りてチェックしますが、特に異常はなさそうです。。。
一度車内に戻りエンジンをかけ直してみます。開始と同時にメーターの針がぐっと動きますが、すぐにひゅ~んと下がってしまいます。
・・・・・。
この旅で車自体が動かなくなるようなトラブルも何度か経験済みの私たち、漏れていない限り物理的にはガソリンが入っている、という確信があったので、しばらくそのまま走ることにしました!笑
トラブルに対して若干寛容になっている私たちです。
ガソリンメーターの針がゼロを指したまま、次の目的地エスクエル(Esquel)に向って車を走らせます!今回の宿泊場所のターゲットは、町のすぐ近くにあるゼタ湖(Laguna La Zeta)。
私たちの他に1台だけ、同じバンスタイルのオーバーランダーがいましたが、周りはとても静かで、なんだか時間がゆっくり流れているような、とても素敵なロケーションでした ♪
そして、湖・・・水がある・・・ というとやっぱり外せないのが水浴びです(笑)
この日は気温が十分ではなかったので、洗髪のみ、させていただきました!
もちろんいつも通り、湖でバシャバシャやるわけではなく、シャンプーした頭のまま水を汲んできては、なるべく環境への影響がないように、水辺から離れた場所で洗い流す、というやり方です。
寒い寒い!と言いながらへっぴり腰で走る私たち。。。自分でやっていて少し笑えます。
さて、クリスマスが近づいてきました。
細かいスケジュールなしで移動している私たち、25日、どこでどんなクリスマスを迎えることになるのか・・・!
次回へと続きます ♪♪
(2017年12月)