車旅 in 南アメリカ

南米でバンを購入!2017年7月から6ヶ月、チリ、ボリビア、ペルー、アルゼンチンを車中泊しながら巡った旅の記録です。

はじめての5000メートル級登山!高山病にならなかった私がした事(当日編)

いよいよセロ・トコ登山当日です!

こちらからの続きです。

 

朝6時、身支度を整え、ミューズリー・ヨーグルト・バナナの朝食をとっていざ出発!

今回もラッキーなことに私たち2人 + ガイドの方の3人でした。車で1時間ほど走り、登山スタート口まで向かいます。標高2500メートルの市街を出発し、途中4000メートルに達する辺りから車は速度を落としてゆっくり走ります。これも急に高度を上げないようにするためだそうです。そして4000メートル辺りで一度車を停め、30分ほど休憩をしました。こちらも高さに体を慣らすためだそうで、ここでは南米の人たちが昔から利用しているコカの葉のお茶をいただきました。コカは高山病の予防にも効果があるそうで、街中のお店にもティーパックやキャンディなどが売られていました。他にもヨーグルトやクッキーを用意してくれていました。

私たちはすでに標高約4200メートルのエル・タティオで1泊した経験もあってか、特に体調の変化はありませんでした。人によってはこの辺りから頭痛などの症状が出たりしてしまうそうです。

 

アスファルトの道路から外れて、しばらく山の中腹を走っていくと何台かの車が停まっているのが見えてきました。私たちもこちらに車を停めて、いよいよ登山開始です。

ガイドの方に言われたことは、

1.足1つ分くらいの小さな歩幅でゆっくり登ること。

2.呼吸は鼻で吸って口からゆっくり吐ききること。(吐ききることでしっかり吸える)

これさえ守れば体調が悪くなることはあまりないそうです。高山病を発症してしまう人は決まって “登るスピードが早い” とのこと。ガイドさんについて歩き始めてから、言っている意味が分かりました。というのも「もうちょっと早く歩いてよ」と言いたくなるくらい、本当にゆっくりなのです。最初はパワーがあるし、急にすごい傾斜を登って行くわけではないので、行こうと思えば行けてしまうところを、わざとゆっくり登るのです。もし自分一人だったら、分かっていても、ここまでゆっくり、かつ小さな歩幅をキープするのは逆に難しいだろうなと思いました。

 

途中やはり、空気が薄くなってきたのか体が疲れてきたのか、とても苦しくなってきました。ガイドさんが設定したのは15分ごとの小休憩。短いようで長く、15分でゼーゼー言っていました。気温もだいぶ低くなってきます。冷たい風のためハードシェルのフードをかぶると視界も狭くなり、本当に自分との闘い!という感じでした。ひたすら一歩一歩足を進めていきます・・・

 

約2時間ほどかかって頂上に到着しました!!

 

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すでに山頂に着いていた登山者たちと1人1人ハイタッチ!みんな登りきった~!という仲間感と、自分でも大きな達成感を感じることができました。

山頂の気温はマイナスの予想でしたが、お天気が良かったせいか、太陽の日差しがとても暖かかったです。山頂は割とスペースがあり、みんな休憩したり写真を撮ったりしていました。私たちも、ガイドさんが用意してくれていたシリアルバーやチョコレートを食べながら360度の景色をしばし満喫しました ♪♪

帰りはと言うと、打って変わってものすごいスピードで下山です。ガイドさん早すぎて追いつけませんでした(笑)

 

そんなわけでこのセロ・トコ、高山デビューにはとても良かったと思います。 彼は頂上辺りから少し頭が痛いと言っていましたが、全体的には余裕があったようで、次はもう少し難易度の高い山に挑戦したい!と言っていました。実はサンペドロ・デ・アタカマの街からも、今回セロ・トコの頂上からも、5916メートルのリカンカブール山(Volcán Licancabur)がとてもきれいに見えていたのですが、こちらは残念ながらこの季節(9月初旬)、まだ凍っている箇所があり危険なため登山口はクローズとのことでした。

彼はリカンカブールが「挑戦を待ってるぞ」という顔でこっちを見ている、と最後まで言っていました(笑)

 

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(2017年9月) 

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