気づかずにあの歴史的な「インカ道」を歩いていた話
今日は古代インカ帝国が築いたインカ道(Camino del Inca)をトレッキングするため、昨日デリカで通ってきたぐねぐね道を、地元のバスに乗ってスタート地点まで再び戻ります!
経緯はこちら ↓
朝、昨晩泊まった集落に面している道でバスを待っていると、向こうから1台の普通のバンが走ってきました。車内はすでにいっぱいに見えましたが、みんなギュウギュウと詰めて2人分の席を空けてくれました!
バンは結構なスピードで走り出しましたが、不思議と昨日のように怖くないことに気がつきます・・・。窓側の席ではなかったので外がダイレクトに見えなかったかったことが良かったのか、毎日ここを行き来しているであろう地元の運ちゃんに対する信頼なのか、だめなときはみんなだめという諦め(笑)なのか、はたまた隣でふかしたジャガイモをゆっくりと食べているおじいちゃんのせいなのか!!
あっという間にチャタキラに到着です。
インカ道は、あのマチュピチュ(ペルー)へアクセスする手段の一つとしてトレッキングコースが紹介されていたりしますが、実はこの道、総距離4万キロにもなるというものすごい規模の建設物なのです。
ここボリビアでもインカの人々が情報伝達や物資の交流のために実際に使っていた道・・・今日はその一部を歩くことになります!
もちろん柵などはありませんが、人が歩けるように道がずっと続いています。
ところどころ、壁側の岩などにつかまらないと怖いような箇所もありましたが、山の中のほうに入っていくような構造ではなかったので、雄大な景色を楽しむことができました。私たちは2人でしたが、ガイドの方と一緒に歩いているグループもいました。
全体的に険しい道ではなかったけれど、思ったより距離が長く感じられ、2人して少しバテてきたころ・・・
石の敷き詰められた道をアップダウン・・足元に突如たくさんの牛のフン・・少し先には小屋のようなものが見えてきます。
なんだか見覚えがあります。
そこへ1人の少年が登場。確実に見覚えがあります。
なんと、その小屋(というかちゃんとしたお家です)は昨夜晩ごはんをいただいたお宅だったのです!
ここで2人して、昨日実はインカ道をすでに歩いていた、という衝撃の事実に気付いたのでした。 真っ暗すぎて、あの石段のアップダウンがまさかインカ道だとは全く気付かなかったのです。
・・・というわけで、昨夜ヘッドライトを付けて歩いた道を今度は周りの景色を見ながら、こんな壮大な景色だったんだね~!言われるとインカ道っぽいね~!と勝手に盛り上がりながら(笑)集落まで戻ったのでした^^(もちろん途中で同じ豚さんもいました ♪)