再び!こんなところに日本人!な町、ジャルカ織で有名な「ポトロ」でお腹を壊す
インカ道を歩き終え、チャウナカを出発して更に東へと進んでいくと、いよいよポトロに到着しました!
ここは村の中心に広場(プラザ)や教会もあり、家もたくさん建っていました。が、街の中はとても静かで、外にはあまり人がいません。
このプラザで車を停めて休憩していると、伝統の服を着た一人のおばちゃんが寄ってきて、織物を見ないかと声をかけられました。ちょうどいいので早速ついていくことに!
普通の一軒のお家に着き、中庭のようなところに通されると、まさにミュージアムで見たものと同じ織り機があり、ジャルカ織を織っているところを間近に見せてもらうことができました。
織り機のすぐ横に布を敷いて座らせてくれたのですが、見ている間、何の鳥かわからないけれど小さな鳥の赤ちゃんがピヨピヨとずっと周りをうろちょろしていました。
ピヨピヨ ピヨピヨ
触らない方がいいのだろうけれど、足などに乗っかってきます…
ピヨピヨ ピヨピヨ
おばちゃんは黙々と布を織っています。
若干どうしていいかわからない感じの空気が流れましたが(笑)、せっかくなので、いつからやっているのか、誰に教えてもらったのかなど聞いてみると、もう何十年も前にお母様から教わったとのこと。
何本もの縦糸の間に、棒を使って横糸を通していきます。編み図のようなものはなく、あのジャルカ織り独特の模様(人や動物がモチーフとなっていて、ストーリーがあるのです!)がおばちゃんの手によってどんどん紡ぎ出されて行く・・・ 素晴らしい技術だなと思いました。
↓ 『ジャルカ織』の模様。実際の写真ではなくごめんなさい・・・購入した本からです!
彼は、気に入ったものがあればタペストリーをゲットして帰りたいと言っていたので、おばちゃんにも作品を見せてもらいました。残念ながらここでは欲しかったような大きなタペストリーはなかったけれど、記念にミサンガと小物入れを購入しました^^
ただ、想定内ではあったけれど、別で観覧料もとられました(笑)
織物のミュージアムを運営する団体は、この伝統工芸を守るためにおばちゃんたちから作品を高値で買ってくれるそうです。なので例えば私たちのように直接訪ねてくる観光客に無理して値下げをして売ったり、せっかく作ったものが無駄になる、というようなことはないそうです。
ミュージアムでは、ジャルカ織りに限らず、この地域で作られる数種類の特徴が異なった織物が紹介されていましたが、飾られていた大きなタペストリーたちは本当に美しく、日本円でも数万~数十万円、という価格がつけられた高価なものでした。時間をかけて作られるこの素晴らしい作品たちが、この先もっと広まり、その販売利益が作成者に正当に還元される仕組みが続いて行くといいなと思いました。
この日は街中の食堂でフライドチキン定食(ボリビアで定番)をいただき、そのままプラザで車中泊をしました。
この日、わたしは再びお腹を壊し、夜中にヘッドライトを付けて草むらにダッシュ、という修行な一夜を過ごすのでした!!
(2017年10月)