走行中に焦げ臭いにおい・・・見知らぬおじさんに助けてもらった話
コチャバンバから北西へ約380km!ついにボリビア最後の都市となる「ラパス」を目指します。
ぐねぐねとした山道をひたすら走り、やっとまっすぐな道路になったので、4WDで走っていたモードを2タイヤに戻します。
いつもなら走行したままギアを動かし、パネルのタイヤランプがしばらく点滅した後消えるのですが、今回点滅したまま消えません。もう一度ギアを4WDにしてみようとしますが、今度はギア自体が動きません。
「?」と思いながらも道路を走っていました。
すると、なんだかゴムが焦げたようなへんなにおいがしてきました。
この辺り、事故が多いのか道路上にタイヤの残骸がよく落ちていたのですが、ちょうど路肩で停まっている大型のバスを目にしたため、なんかタイヤのトラブルでもあったのかね~なんて言いながら、まだ走行を続けていました。
ゴムの焦げたようなにおい、まだしてきます。
待てよ、これデリカかも!!と(やっと)気付いた私たちはすぐに路肩に車を停めました。
まわりには何もなく、このにおいの原因が明らかにデリカだということが分かります・・・『焦げ臭い=爆発』なわたしは、一人車から離れます(ひどい 笑)
彼は後輪のあたりを覗き込み、ギア切り換えがうまくいってないっぽい、何かが擦れてるっぽい、といつもながら冷静です。
ひとまずどこか車を見てもらえるところがないか、最寄りの町を探してみます。数キロ先にレクエパンパ(Lequepampa)という小さな集落を見つけ、そこまでなんとか車を走らせることに。ハザードランプを点けて徒歩並みのスピードで進みます。
辺りは薄暗くなっていましたが、なんとか目的地に到着しました。
ちょうど1軒のお宅の外に人がいたので聞いてみると「多分彼が見てくれるんじゃないかなー」と、どこそこの通りを教えてくれ、早速彼がその人を訪ねに行ってくれました。
しばらくして彼が一人のおじさんと一緒に戻ってきます。
ありがたいことに早速車を見てくれるとのこと。車をジャッキで持ち上げ、タイヤの様子などを観察します。
しかし結局外から見た範囲では原因が分からず、一度車を下ろして再度エンジンをONに・・・すると先ほど点滅し続けていた4WDのタイヤランプが消えています。
あれ、直った・・・?
車を発進させてみますが、先ほどまでの違和感もなくスムーズです。おじさんに助手席に乗ってもらい、辺りをぐるりと走ってみても異常なしです。
お、おじさんありがとう!(笑)
このあとラパスで原因は分かるのですが、この時タイヤを手で少し回してみたことでギアが噛み合ったようでした。
おじさんに少しお金を払い、今日はこのままここに泊まることにしました。
・・・この時は泊まるつもりでした。
続きます ♪
(2017年11月)