子牛救出作戦の一部始終と、一本取られた話 in アルゼンチン
アルゼンチン、ザパラ(Zapala)を次のターゲットに、南に向かってひたすら車を走らせます。
この日の途中から道がアスファルトからウォッシュボードに変わってしまいました T T
“ウォッシュボード” について書いた記事はこちら ↓
この日は、道沿いにあったキャンプ場的な公園で車中泊です。石のテーブルが設置されていて、料理するスペースを十分にとることができたので、いつもより少し余裕のあるディナータイムになりました^^
ワイナリーめぐりから火のついたワイン熱が冷めやらず、購入しておいたワインを早速あけてます・・・(笑)
次の朝、モ~ モ~ という牛の声で目覚めた私たち。お隣の敷地には牛が放牧されているようでした。
のどかな雰囲気の中朝食をすませる私たち。
モ~ モ~
モ~~~!
ブモー ブモーー!
・・・?
キャンプ場と放牧地帯を仕切る簡易的なワイヤーの柵のすぐ向こうで、一見平和そうにしていた牛の親子たちの様子が、なんだかおかしいです。
叫ぶように鳴いている声の正体は、小さな牛の子ども。
どうしたんだろう?と目をこらすと、この子牛、柵のこっち側にいます(笑)
どうやってこちら側に来てしまったのか。。。子牛を呼ぶお母さん牛のモー!モー!という鳴き声と、柵の間をくぐろうとするも引っかかってブモーー!!と鳴く(泣く?)子牛の声。
なんだかかわいそうになってきて、きっと近くにどこか柵が開いているところがあるんだろうと思い、柵沿いを少し歩いてみます。
そして、なんとなくワイヤーの間が広がっている場所を見つけました!
ただ、ここへ子牛を誘導する・・・のは難しそうです。目の前に仲間がいるのに一度遠回りして柵をくぐる、というのを理解してくれるとは思えません。
試しに子牛に向かって「そっちにあいてるところ、あるよー」と話しかけてみます。
ブモー ブモー!
「そこからこっち来ちゃったんじゃないのー?」
根気良く語りかけます。
ブモーーーッ!
ここで、わたしを怖がってしまったのか子牛が柵がゆるんでいる方へスタスタと歩き出してしまいました。こちらとしては「お、いいぞ!」と思いつつ、心配して更に鳴く母牛。。。
が!事は思うようには行かず T T
柵がゆるんでいるところで「そこだー!そこだぁぁーーっ!」と叫ぶわたしを横目に、子牛は更に仲間たちとは逆方向へ、柵沿いをどんどん歩いていってしまいます。
このままお母さんとはぐれてしまったらどうしよう。。。
余計なことをしたかも、、、と思いながらいったん車に戻りました。
案の定、彼からは「自分たちでどうにかするでしょ」の冷めた一言(笑)
子牛を呼び続ける母牛と、遠くに見えるちっちゃな子牛。。。
車から行く末を見守っていると、少しして子牛がこちらに向かって戻ってきました!
またもとの、お母さんと仲間たちのいるところまで来ると・・・
ヒョイっ
・・・・・・。
飛び越えられるのかーーーーい
思わず子牛に向かって盛大につっこみを入れてしまいました。
横で大笑いする彼。
ひとまず一件落着ということで、私たちのオーバーランダーな旅は続きます ♪
(2017年12月)