クエバ・デ・ラ・マノス「手の洞窟」で9000年前に生きた人たちと心が通じた話
前回、マーブルカテドラルを見るために一度チリに入りましたが、再び国境を越えてアルゼンチンサイドへ。元来た40号線を更に南下して行きます!
次の目的地はクエバ・デ・ラ・マノス(Cueva de las manos)= ”手の洞窟” 。世界遺産です。
なんと9000年ほども前に、先住民たちによって洞窟に描かれたアートが見られるというのです。9000年・・・年表を見てみると、日本は縄文時代・初期の頃です。
事前に調べた限り、駐車スペースもあるというビジターセンターを目指しますが、広い広い緑の草原の中に不思議な形をした岩山がそびえるこの場所、いきなりそんな観光名所があるんだろうか・・・と想像がつきませんでした。
それでも所々に立つ案内看板を見ながら車を走らせ、ようやくビジターセンターにたどり着きました!
車を停めて建物の中に入っていくと、洞窟を見学するツアーは、ガイド付きで 400アルゼンチンペソ!(当時2300円くらいだったので結構高く感じました。)
安全のためのヘルメットをかぶって出発です。岩山の壁に沿って足場が作られ、きちんとした柵もついていました。
そしていよいよ目にした「手の洞窟」がこちら!!
こういう時、写真ではやっぱり伝わらないなぁと思ってしまうのですが、だからこそ人はこうやって、はるばる自分の目で見にくるのだな、と我ながら思いました(笑)
こちら、言ってしまえばただの手形の数々なのですが、9000年前です!
現在とはまったく違う生活スタイルで、どんなことを考えていたかも分からない・・・けれど同じ人間。
まだ目的など詳細は分かっていないそうですが、当時の人たちがある日、身近にあるもので塗料を作り出し、自分の手を壁に充て、動物の骨をストローのようにして、手の上から・・・
『ふぅ ー ー ー』
『・・・!お、おもしろい!』
ってなったんだろうなぁって考えると、何とも言えない共感と言うか、急に、この当時塗料を吹きかけていた人たちと何かを共有できたというか・・・ふわ~んと繋がった感じがしました^^
そしてこのアートが、ずーっと先に誰かに発見されて、足場も作られて、ちょうど現代に生まれた日本人のわたしが、こんな風に海外を旅することができて、あなたたちが残したものを楽しませてもらうことができたんだよ~~と、彼らに向かって伝えずにはいられませんでした。(心の中で、にしておきました 笑)
こんな風に、日本で普通に生活しているだけでは、なかなか味わうことができなかったであろう感覚シリーズ!改めてこの旅、来てよかったなぁと思える瞬間でした ♪
次はいよいよ、この旅のメインの1つとも言えるあの『フィッツロイ』を目指します。
ただ、やはり一筋縄には行かない私たちの旅・・・トラブル、待ち受けてます(笑)
(2017年12月)