砂漠の中にいきなり!巨大な手!チリのマノ・デル・デシエルト
ここ何日か、何もないところをひたすら走っています・・・
(空、青っ!です。もちろんノンフィルター)
そしてこのアタカマ砂漠を走っていると・・・
突然大きな『手』、出てます。地面からにょきっと。
マノ・デル・デシエルト (Mano del desierto) 。
マノ(手)、デシエルト(砂漠)ですね。
こちらは次の目的地アントファガスタの少し手前にあったので、ちょっと立ち寄ってみました。時期の関係かそれほど主流でないのかわかりませんが、観光客いませんでした。(笑)
デッカイけどなんだかかわいい感じのフォルムです。
砂漠なのでじりじり暑いけれど、ついでに立ち寄った感満載のトラックドライバーくらいしかいなかったので、いろんなポーズをして写真を撮ったり、「世界ふしぎ発見」のまねをして動画を撮ってみたり、車を走らせて動画を撮ったり、けっこう楽しめました!
この辺りのエリアは、海沿いから少し内陸に入ったところを走る道路を通って行きました。本当に「道」しかなくワイルドキャンプは難しかったので、もっぱらコペック(チリのメジャーなガソリンスタンド名)にお世話になりました(笑)そして道路にぽつーんとあるようなコペックは水シャワーだったり、野良ワンちゃんがいっぱいいたりします。
この旅でもう1つ発見したこと。
南米の野良ワンちゃんたちは、走っている車のタイヤをかじりたい率が高いです(笑)けっこうな距離を追いかけてくるので危ない危ないっ!てなります。
車旅をしてみよう!となった方、アグレッシブな野生のワンちゃんたちをうまくかわしてあげてください^^;
(2017年8月)
砂漠にあるお花畑を見に行く
バルパライソを出発し、ここからはひたすら北に向かいます。
次に見たかったのはアタカマ砂漠に出現するお花畑。描いていたイメージは、紫色の小さな花が丘いっぱいに咲いて、一面パープル!な風景です。ただこちら、開花のピークは8~9月と聞いていたので、8月の初旬にこのエリアを通過する私たちのスケジュールでは、どれくらいのお花が見られるのか定かではありませんでした。
ラ・セレナ (La Serena) やコピアポ (Copiapó) という街を通り、ヤノス・デ・チャレ国立公園 (Parque Nacional Llanos de Challe) を目指します。ここへたどり着くまでの間、海の近くの岩場のようなところでのキャンプを楽しみました!
アスファルトの道を逸れてその日ステイする場所を探します。
岩が風除けになるように車を停めます。
3日ほどで目的地のハイキングコースに到着しましたが、写真で見ていたような一面パープル!にはやはりまだ早かったようです・・・残念!
それでも他の小さなお花たちを見たり、冬の冷たい空気(チリは季節が逆なので冬でした)と、ほどよくあたたかな日差しが絶妙なバランスで、おいしい空気を吸いながら、なだらかな斜面を歩くのはとても気持ちがよかったです。海と山(丘?)のコンビネーションってなんか好きです。
そして早くもこの車旅の良い点をもう1つ見つけました。
人がいない!(笑)
季節がずれているからでしょうか・・・エスケープな旅をしたい方、冬(7・8月)のチリ北部、おすすめです^^
(2017年8月)
【番外編】ブラジルに入国できなかった話(4)
前回からの続きのお話です。今回で完結です。
リオデジャネイロからチリへ強制送還され(笑)いよいよ2度目のリオデジャネイロ突撃です。
朝10時、リオデジャネイロ空港に到着。eビザなし。
今回は入国審査の列に並ばず、直接ポリスのところへ(笑)
「申請したeビザがもうすぐ届くんです!今日届くはずなんです!」と言ってみます。ポリスたちは「どこの航空会社だ!」「なんだこの子は2度目か!」とざわざわ。
本来ビザがない状態(eビザの場合、“プリントアウトした紙を持っている” 状態)でなければブラジルへ渡航することはできない、と言われましたが、すかさず半泣き顔で「でも明日のスペイン行きのチケットがあるんです!」と言ってみます。
ポリスたちはわたしが差し出したバルセロナ行き eチケットの紙を見ながらざわざわ。少し待ちなさいと言われ、ソファで待つこと30分・・・。
ポリスに代わり、わたしが利用した航空会社のスタッフの方がやって来て一言。「あなたはこれから、明日のフライト時間までホテルの中で待つ必要があります」
???
とりあえずついてくるように言われ、2人の女性スタッフと一緒に空港内を歩きます。入国審査を通らずに、トランジット用の通路から荷物検査を通り抜け、いくつかのゲートをスタッフ用通路から通り抜けます。そして免税店などがあるエリアから最上階のラウンジへ・・・。ホテルって、ここのことなんだろうか・・・。
改めて聞くと、どうやらわたしは空港内のホテルの一室に入れられ一晩過ごし、バルセロナへのフライトはオンラインでチェックイン、受託荷物はこの女性スタッフが代わりに次の航空会社へ預けてくれるとのこと(カウンターがブラジル国内エリアのため)。
空港内で一晩居座る覚悟だったわたしは、この予想外の待遇に驚きを隠せず!
もちろんいろんな予定を立てて楽しみにしていたリオデジャネイロはパーだし、10日間のリオの宿泊代もパーだし、サンティアゴでの宿泊代が別途かかっているし、最悪ではあるのですが、「飲食はラウンジでご自由にどうぞ」の一言でちょっとテンションアップ ↑↑ だったのでした 。
・・・・・・・
ちなみに彼は最初に一緒にチリに戻ると言ってくれましたが、リオの Airbnb はキャンセルできないし、残りのフライトを逃すリスクが大きすぎたので、そのままリオに滞在してもらっていました。
・・・・・・・
ので、リオの空港に軟禁されることになった旨を彼に伝え、わたしはその後しばしの空港ライフをエンジョイしたのでした! ※軟禁というのも、ホテルの部屋以外は24時間完全に監視がついていたからです(笑)2杯目のワインは少し飲みづらかったです。
長くなりましたが、これがわたしの “ブラジルに行ったけど入国できなかった”、忘れられない旅の思い出の一つです。
皆さま、各国ビザ情報についてはくれぐれも!車旅で国境を自由に行き来してきたとしても!!忘れずにチェックしてください!
追記:ブラジルビザは結局、申請から2週間後に届きました(笑)たくさん送った問い合わせメールにも返信が来て、『リオのカーニバル前だったため混雑で時間がかかってしまいました』とのことでした。
【番外編】ブラジルに入国できなかった話(3)
前回、前々回からの続きです。
入国を拒否されてチリ/サンティアゴに連れ戻された次の日、朝一でビザを申請しにブラジル領事館へ・・・しかし世の中甘くはありませんでした。
なんと申請自体に窓口の予約がいるとのこと。しかも最短の予約日は一週間後。リオでポリスに書いてもらった書類を見せて状況を説明しましたが完全にシャットアウトでした(泣)実はここで申請ができていたとしても、取得までに一週間~数ヶ月(笑)かかるという情報を得ていたので、道は閉ざされた・・・と思いました。
ちなみにリオを諦める=そのあとのリオ→スペイン/バルセロナ→日本までの航空チケットがすべてパーになる、という状況だったのです。
しばらく情報を探して見つけたのが、チリではなくお隣パラグアイでブラジルビザが即日発行してもらえる、というもの。サンティアゴからバスで30時間。すぐにサンティアゴの中心にあるセントラルバスターミナルへ。無数のバス会社窓口が並ぶ中から、パラグアイ行きのバスを運行している会社の窓口へようやく辿り着くと、
「次の出発は4日後です」
との返答・・・。4日後に出発して1日でビザが発行されたとしても、そこからリオデジャネイロまでの移動を考えるとアウトでした。(バルセロナ行き飛行機に間に合わない)
何か手はないか、日本語でポチポチ情報を探しているとブラジル領事館 in 日本の公式ホームページに辿り着きました。
ここでわたしの目に飛び込んできたのが『e-Visa(電子査証)』の文字。2018年1月から始まったウワサのあれです。4~5日で発行!44.24ドル!!
「神様ありがとう」でした。(この時点では)
パスポート/写真のアップロードのみで速攻申請完了。本日金曜日→ブラジル到着は次の木曜日。5営業日でギリギリ間に合うかも!な状況でした。
しかし、世の中世知辛いです。土日をはさんだ月曜「写真がぶれている」とのメールが・・・。予想外の突っ込みに反論したい気持ち満載でしたが、速攻で別の写真を再アップロード。解像度が少し悪かったことが予想されますが、審査・・・かなり厳しい印象です。
※ ちなみにこの期間、オンラインで確認できるビザステータスは「再提出が必要な書類があります」との表示のままでした。問い合わせ窓口(メール・電話・チャット)があったので、全ての手段で問い合わせをしましたが、メールは自動返信のみ、電話は日本語を話す外国人?なのかロボットのようで話が通じず、チャットでも毎回違う事を言われる・・・など正直めちゃくちゃでした^^;
フライト当日、eビザは届きません。航空会社が搭乗前にビザをチェックしないことを願いながら空港へ・・・。
カウンターですんなりチェックイン!第一関門は突破です。
この時点でのミッションは、もしリオに到着した時点でeビザが届いていなかったら、空港の中に一晩居座って、なんとしても金曜深夜のバルセロナ行き飛行機に乗ることでした。食料を買いこんで(笑)いざ2度目のリオデジャネイロへ!
続きはまた次回・・・!
【番外編】ブラジルに入国できなかった話(2)
前回の記事【番外編】ブラジルに入国できなかった話(1)の続きです。
4時間かけてチリ/サンティアゴ → ブラジル/リオデジャネイロに到着し、
再度4時間かけてリオデジャネイロ → サンティアゴに連れ戻されたわたし(笑)
休んでいる暇はありません。wifiをキャッチし「チリでブラジルビザを取る方法」をすぐに検索しました。
まず向かったのは航空会社のカウンター。なぜなら、領事館でビザを申請するのに「ブラジル行きのチケット」と「ブラジルから出るチケット」が必要だったからです。※このあとオチとしてチケットは不要の『eVISA申請』の存在に気づきます。しばしお待ちを(笑)
私:「ビザがなくブラジルに入国できなかったので、再度ブラジルに行くためのチケットをください(無料で)」
カウンターの人:「お客様のミスなので、再購入になります」
ここで引き下がりません。
私:「そちらがチェックインの時に確認しなかったのがいけないし、航空会社の責任として私はチリに送り返されました」
それでもカウンターの人の答えはノー。
私:「既にチケットを購入したのだから、ビザが取れ次第リオに行く権利があります」
答えはノー。
私:「せめて差額で(チケットの変更扱いで)購入させてください」
カウンターの人:「既に出発してしまったフライトに対して変更というのはできません」
私:「じゃあこれがこの会社の正式な答えなんですね!」
カウンターの人:「・・・あそこにいる上司に聞いてみてください」
よし!と思い、今度は上司という人に直接交渉を開始。さすが責任のある立場の人のようで、わたしの話をまずは何も言わずに聞いてくれました。
しかし彼の答えもノー。
お客様が確認するべきだったことで、航空会社の責任ではないと言われました。(その通りなんですが、)ここで引き下がったら負け。再度「じゃあせめて差額でチケットを購入させてください!」とお願いしました。・・・すると(面倒になったのか)
「分かりました、それで対応しましょう」
との返事。交渉してみるものです。再度チケットを購入する代わりに1万円ほどのプラスで一週間後のリオ行きチケットをゲットしました。
その後は、ビザ申請のための書類を揃えたり、その日泊まる宿を探したり、市内まで再度移動したりと、ご飯を食べる間もなく本当に泣きそうな1日でした。
続きはまた次回・・・!
【番外編】ブラジルに入国できなかった話(1)
今回は番外編です。
番外編といっても南米旅行の一部なのですが、わたし、ブラジルに入国できませんでした(笑)
(2018年1月)
チリ、ボリビア、ペルー、アルゼンチンを回るバンの旅を終え、せっかくだからどこかへ立ち寄ろうということになり、ブラジル/リオデジャネイロをターゲットにしました。
彼が2人分のチケットを取り、10日間の Airbnb も予約し、飛行機でリオデジャネイロの国際空港に到着しました。いつもの通り入国審査の長い列に並び、彼が先に、そしてわたしの番が来ました。
今まで旅行した国で、面倒なことを聞かれたり、止められたりしたことなどなかったので、やっぱり日本のパスポートはちょっとお得なのかな~なんて思ったこともありました。
しかし今回は窓口の人がパスポートをパラパラ・・・ 何度もパラパラ・・・何かを探している様子です。
「ビザはどこ?」
「・・・・・。」
頭の中一瞬真っ白になりました。
でも次の瞬間、あービザがいる国だったのか。と理解し「どこでビザを取ればいいのですか?」と普通に質問。というのも、入国の時にビザを取得できる国も今までにあったので。
「ブラジルでは取れません。チリから来たんですね。ではチリでビザを取るしかありません。」
「・・・・・。」
今度こそ本当に真っ白でした。真っ白というか、なんかぐるぐるしました(笑)審査を通り抜けて待っていた彼が、どうしたの?と戻ってきたので状況を話します。そして窓口の人の説明で、ビザが必要なのは日本国籍保持者でヨーロッパ国籍の人は不要ということが分かりました。(彼はフランス人なので・・・)
そして窓口では何もできることはないから、とポリスがやって来て端のほうに連れて行かれ(泣)本当にやってしまった・・・という感じでした。こんな大事な情報を確認せずスルーしてしまったのは初めてだし、なんと基本的なことを・・・と自分にショックでした。
ポリスにあれこれ話してみましたが「チリに戻る」しか選択肢はなく、利用した航空会社の次の便で半ば強制的にチリ/サンティアゴに帰されることに。あまり時間がなく、ポリスに “入国拒否” の書類にサインをさせられ、既に降ろされてしまった荷物だけ彼にピックアップしてきてもらい、このあとどうするかを話す間もなく搭乗口に連れて行かれたのでした TOT
ここから悪夢の一週間を一人サンティアゴで過ごすことになるとは、この時まだ知らず・・・
次回に続きます・・・!
南米バンライフ!始める前に絶対必要なこと
車のメンテナンスを終え、サンティアゴ市内で食料を買い込み、バンの旅がいよいよ始まりました!
街を離れる前にわたしたちがしたことをもう1つだけ。デリカの元オーナー、イギリス人カップルからのアドバイスでした。それは免許証とパスポートをコピー/ラミネートしたものを作ること。
ツアーやバスの旅と違い、道路で警察にとめられる、というイベントがもれなくついてくるこの旅。ここで本物のパスポートや免許証を提示すると、さっとどこかへ持っていかれてしまったり(笑)返してくれと言っても「知らない」と言われたり(笑)いろいろな可能性があります。
なのでそれぞれ両面カラーコピー&ラミネートをし、しれっとこちらを提示していました。国境以外で「コピーではなく本物を見せろ」と言われたことは一度もありません。(免許証に至っては多分コピーだとも思われていない)
その他にも、車関連の書類は全てコピーを持ち歩いていました。
最初の目的地はバルパライソ
バルパライソ (Valparaíso) はサンティアゴから西へ120kmほど行ったところにある海辺の街で、『バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み』として世界遺産にも登録されています。カラフルな建物が斜面にぎっしり並ぶかわいい風景と、たくさんの壁画を堪能できました!
気になるバンでの滞在場所ですが、実はすぐお隣のビニャ・デル・マール (Viña del Mar) という街にチリ人のお友達の別荘があり、そこを使わせていただいたため、車中泊デビュー!にはなりませんでした(笑)ごめんなさい。
次回からいよいよ大自然でのキャンプが始まります・・・!!
(2017年7月)