365分の1の確率に当たった話 ~アルゼンチンのザパラでガウチョ~
メンドーサを出発して4日目、やっとザパラ(Zapala)に到着しました!
ここ、何かと言うと「ガウチョ」が有名な街。
ガウチョとは!
・・・日本語だとなんだろう(笑)
女子なら「ガウチョパンツ」が記憶に新しいかもしれません。
そしてまさにそのガウチョなのですが、絵で見たほうが早そうなので、これです ↓
そう、カウボーイ的なやつです。もともと民族の呼び名のようですが、このガウチョたちのショーを現在でも見ることができると聞いて、この街に立ち寄ることにしました!
ザパラに到着し、まず向かうのは・・・ インフォメーションです!
どの街でも、観光目的の時はまず 「i」 マークを探すことが基本です。
何かガウチョに関する情報が得られれば、とフラリ立ち寄った私たちですが、ここで奇跡が起きます。
年に一度の 『ガウチョの大会』 が明日から始まるとのこと。
や、やった~!
ついてます、私たち(笑)
けれど、本来調べてから来るべき場所であったことは言うまでもありません^^;
早速会場を教えてもらい、時間があった私たちは明日迷わないよう下見に行くことにしました。
教えてもらった方角に車を走らせますが、「大会」が開催されるような気配が全くありません。しかし半信半疑のまま車を走らせて行くと、行く先に牧場?のようなものが見えてきました。
道に車を停めて、柵の近くに建つ小さな小屋を偵察に向かう彼。
車の中で待つわたし。いつもどきどきする瞬間です。
数分して彼が戻ってきますが、今回は誰かが一緒のパターンです。
ダミアン君登場!(笑)
若い男の子ですが、大会に出場するという立派な「ガウチョ」のようです。
大会について尋ねたところ親切にいろいろ教えてくれ、なんだか仲良くなったようです。
その後なぜか一緒にザパラ市街に戻ることになり、ダミアン君の車のあとをついて走っていきます。
この流れ、あやしい。
ここまでの旅でいろいろ鍛えられてきたわたしは、残念なことですが、まず疑いにかかってしまいます・・・ 街の広場のようなところに車を停め、彼が会話をしている間も、斜め45度くらいから、鋭い視線を送ります。
しかしこの青年!最後までニコニコ笑顔で、明日会場で会えるのを楽しみにしているよー と。街のことや明日のイベントのこともいろいろ教えてくれました。
世の中、いい人もいっぱいいる T T
その後、安心してダミアン君おすすめのレストランで食事をし、夜はやはり教えてもらった、地元の方たちが伝統的な歌を歌う、入場無料のステージを見に行ってきました!
すっかり街の人たちに溶け込み、熱気のある素晴らしいステージを堪能した私たち^^
その日は町外れのガソリンスタンドの広~いパーキングで車中泊をしました。
そしていよいよ明日、大会当日です ♪
(2017年12月)
強の風いエリア特有「レンズ雲」と、かわいいヤギ渋滞
警察に職務質問を受け、母牛と子牛の再会を見届けた私たち・・・
(どんな旅だ!と思われた方は前2つの記事をご覧くださいませ)
もう少しでザパラ(Zapala)に到着です!
この日は夕方、とても不思議な形をした雲を見ました。調べてみると、風の強いパタゴニア地方ならではの「レンズ雲」と言うようです。いよいよ南部に突入してきたんだな~と実感しました!
そしてその日は、道から少しそれた丘のようなところで車中泊をしました。ブンブン飛ぶ小さい虫たちが少し気になりましたが、景色がすごくきれいでした^^
(空の色、加工なしです ↓↓)
そして次の日、もう1つならではの出来事が。
今度はヤギの渋滞です(笑)
どちらの車線も、みんなクラクションなどを鳴らすことなく気長に待っています!
馬に乗ったおじさんが、うまくヤギたちを誘導して行きますが、集団からちょろちょろはみ出すチビちゃんたちをまとめるのに一苦労していました。かわいかったです ♪
いよいよ次回、ザパラに到着です^^
(2017年12月)
子牛救出作戦の一部始終と、一本取られた話 in アルゼンチン
アルゼンチン、ザパラ(Zapala)を次のターゲットに、南に向かってひたすら車を走らせます。
この日の途中から道がアスファルトからウォッシュボードに変わってしまいました T T
“ウォッシュボード” について書いた記事はこちら ↓
この日は、道沿いにあったキャンプ場的な公園で車中泊です。石のテーブルが設置されていて、料理するスペースを十分にとることができたので、いつもより少し余裕のあるディナータイムになりました^^
ワイナリーめぐりから火のついたワイン熱が冷めやらず、購入しておいたワインを早速あけてます・・・(笑)
次の朝、モ~ モ~ という牛の声で目覚めた私たち。お隣の敷地には牛が放牧されているようでした。
のどかな雰囲気の中朝食をすませる私たち。
モ~ モ~
モ~~~!
ブモー ブモーー!
・・・?
キャンプ場と放牧地帯を仕切る簡易的なワイヤーの柵のすぐ向こうで、一見平和そうにしていた牛の親子たちの様子が、なんだかおかしいです。
叫ぶように鳴いている声の正体は、小さな牛の子ども。
どうしたんだろう?と目をこらすと、この子牛、柵のこっち側にいます(笑)
どうやってこちら側に来てしまったのか。。。子牛を呼ぶお母さん牛のモー!モー!という鳴き声と、柵の間をくぐろうとするも引っかかってブモーー!!と鳴く(泣く?)子牛の声。
なんだかかわいそうになってきて、きっと近くにどこか柵が開いているところがあるんだろうと思い、柵沿いを少し歩いてみます。
そして、なんとなくワイヤーの間が広がっている場所を見つけました!
ただ、ここへ子牛を誘導する・・・のは難しそうです。目の前に仲間がいるのに一度遠回りして柵をくぐる、というのを理解してくれるとは思えません。
試しに子牛に向かって「そっちにあいてるところ、あるよー」と話しかけてみます。
ブモー ブモー!
「そこからこっち来ちゃったんじゃないのー?」
根気良く語りかけます。
ブモーーーッ!
ここで、わたしを怖がってしまったのか子牛が柵がゆるんでいる方へスタスタと歩き出してしまいました。こちらとしては「お、いいぞ!」と思いつつ、心配して更に鳴く母牛。。。
が!事は思うようには行かず T T
柵がゆるんでいるところで「そこだー!そこだぁぁーーっ!」と叫ぶわたしを横目に、子牛は更に仲間たちとは逆方向へ、柵沿いをどんどん歩いていってしまいます。
このままお母さんとはぐれてしまったらどうしよう。。。
余計なことをしたかも、、、と思いながらいったん車に戻りました。
案の定、彼からは「自分たちでどうにかするでしょ」の冷めた一言(笑)
子牛を呼び続ける母牛と、遠くに見えるちっちゃな子牛。。。
車から行く末を見守っていると、少しして子牛がこちらに向かって戻ってきました!
またもとの、お母さんと仲間たちのいるところまで来ると・・・
ヒョイっ
・・・・・・。
飛び越えられるのかーーーーい
思わず子牛に向かって盛大につっこみを入れてしまいました。
横で大笑いする彼。
ひとまず一件落着ということで、私たちのオーバーランダーな旅は続きます ♪
(2017年12月)
ペルーの警察に車を移動するよう注意された話とザパラまでの道のり
アルゼンチンのメンドーサでワイナリーめぐりを満喫した私たち。
次の目的地は、南へ850kmほど下ったザパラ(Zapala)という街です。4日間かけて、この街にたどり着きました。今回はその道中のお話です!
出発初日はトゥヌヤン(Tunuyan)という小さな町で一泊することになりました。
スーパーや病院もあるわりと大きめの町だったので、町はずれのサッカー場のようなところの近くで、ようやく車中泊できそうな原っぱを見つけました。少し小雨が降る中、いつも通り料理をして夕飯を済ませ、眠りにつきます・・・
午前2時ごろ ――
不規則に点滅するライトが車に近づいてきます・・・
いやな予感。
過ぎ去ってくれ、、と願うもむなしく コツ コツ コツ とデリカの窓をたたく音。
はい。久しぶりのポリス登場です(笑)
窓を開けて職務質問的なものを受けます。いつもながら彼がスペイン語で対応するのですが、結構長めに話が続いています。。。
そして、今回初めて車を移動させるよう指示されましたTT
しかし実はその理由が『ここで車中泊をしてはいけない』というものではなく、『ここは車中泊するには安全でない』(以前何か事件があったらしい)という理由でした。
親切!!(笑)
面倒ではあったけれど、ポリスに言われたとおり町の中心地にあるプラザ(公園のような広場)へ車を移動させた私たち。プラザの周りにはけっこうな車が路駐してあり、もちろん電灯もあれば通行人もあり・・・ 車中泊するにはだいぶ居心地の悪いロケーションでしたが、やはり「町」である限り、安全面ではひと気のないところよりひと気のあるところを選ぶべき、ということを学びました。
次の朝、町中で目覚めた私たちは珍しくカフェで朝食をとることにしました!wifi が使えるカフェだったので、数か月ぶりに家族に電話をしました。すごーく端折って、”現在” 元気で過ごしていることを伝えました^^
ザパラまでの道のり、まだまだ続きます!
(2017年12月)
ワイナリーめぐりのための宿泊場所(車中泊)と人工降雨??
メンドーサでのワイナリーめぐりを満喫するために私たちが拠点として選んだ滞在場所は・・・ずばり公園!(笑)
いちおう「キャンプ場」と名のついた公園で、バーベキュー用の石のテーブル?みたいなものがいくつかと、水道が設置してありました!
訪れたワイナリーからも近く、無料で安全に車中泊できる場所としてはかなりよいスポットでした^^(ちなみに試飲後は、各ワイナリーで数時間過ごしたあとに運転してまーす)
このエリアで1つ、おもしろかった事象があります。
どこかのワイナリーの帰りだったと思うのですが、結構な雨が降ってきてしまいました。実はデリカのワイパーの調子が悪く、視界の悪い中走るのを避けるため、大きな柳の木の下で車ごと雨宿りしていました。
するとどこからともなく、
ズッバーーーン!
ズッバーーーーン!!
と、何かを打ち上げるような、今までに聞いたことのないようなすごい音が聞こえてきました。
空全体に響くような音ではあったのですが、聞こえてくる方向をじっと見てみると、すごく遠くなのですが同時にピカッと光が見えたのです。
音と光は数分おきくらいで繰り返されます。。。
何事なんだろう@@ と見ていると、彼が「あ、これもしや」と言いました。
人工降雨じゃないかと。大砲のようなものを空に打上げ、何かの物質を空に散布して雨を降らせる、というのを聞いたことがあるそうです。
そんなことがこの世にあるのかっ とわたしはびっくりしましたが、なんだか妙に納得。そういうレベルの音だったんです。
確認したわけではないので、結局あれが何だったのかは分からないのですが、あの柳と、ブドウ畑に降り注ぐ雨と、不気味に響き渡るあの音が、今もワイナリーめぐりの思い出と一緒にわたしの脳ミソに焼きついています(笑)
ワインを満喫した私たち。
次はザパラという街で本物の「ガウチョ」と出会います ♪
アルゼンチンのメンドーサで行ってみた4件のワイナリー紹介
さて、お酒大好きな私たち!ペルーのピスコ(ピスコテイスティングの記事はこちら)に続き、今回はワイナリーめぐりです!
アルゼンチンでのワイナリーめぐりは、この旅の楽しみの1つだったので、ばっちり計画しました ♪
・・・と言っても、計画したのはほぼ彼。
フランス人ですから(笑)
今回は、私たちが訪ねた4か所のワイナリーを紹介します。
1.CarinaE
https://carinaevinos.com/sitio/index.php/en/
到着すると、ちょうど英語バージョンの見学ツアーが始まるところだったので、そのまま飛び入り参加させてもらえることになりました。
私たちと他2組のカップルの計6人にワイナリーの方が一人。質問なども随時気軽にできる感じのツアーでした!
両側に並んだ大きな機械を見て歩きながら、ワイン作りのプロセスや、赤ワインと白ワインの違いなどを教えてもらいます。私はこれまでワイン好き!と言いながら、ワインについて何も知らなかったので、とても興味深くて楽しいツアーでした。
ツアーの最後はもちろん試飲タイムです♪ こちらの試飲は、テイストできるワインの数によって有料のオプションがいくつか用意されていました。ツアーを回った人たちでテーブルを囲み、楽しいひと時でした^^
そして、フランス人のご夫婦がここに土地を買ってスタートされたというこちらのワイナリー。お酒造り自体に興味のある彼にとっては夢のようなサクセスストーリーなわけで、案の定この日から、将来こういう選択肢はありか?という話が始まります(笑)
2.2件目のワイナリー、、、
実は名前も場所も分からなくなってしまいましたTT 何とか地図や特徴から探し当てようとしたのですが見つからず!
こちらのワイナリーは昔ながらの手法、木の樽でワイン作りをしていて、そのプロセスのお話がとても面白かったです。実際の大きな樽の一つに人が入れるようになっていて、壁に残ったワイン色の跡が印象的で、とても貴重な体験でした!
試飲タイムは、昔ワイン作りに使われていたという道具がセンス良く飾られた、日が少し差し込む程度の薄暗い空間で、香りの説明などを聞きながらゆったりと楽しむことができました。
3.SALENTEIN
https://www.bodegasalentein.com/en/home.html
こちらは大きなワインの会社だそうです。
広大なブドウ畑の真ん中に美術館のような大きな建物が建っていて、中に入って行くとやはり美術館のチケット売り場のような受付カウンターがあります。
こちらのワイナリー、見学自体が結構なお値段で設定されていました。ワインの試飲が目当てだった私たちは(笑)、ツアーには参加せず建物内のバーに行ってみることにしました。
・・・が、本気のワインメニューしかなく、何種類か試すとなると完全に予算オーバーです。。。結局、併設されたショップと無料のギャラリーのようなところだけを見て帰ることにしました^^;
しかしこのあと旅の道中、いろいろなお店でこちらのワインを目にすることになります。さすが!
4.BODEGA LURTON
https://www.bodegapiedranegra.com/
こちらもフランス人オーナーのワイナリーです。
やはりワイン作りのプロセスを中心に建物の中を案内してもらい、最後には2階のバルコニーから大きなブドウ畑を見せてもらいました。緑色の葉がずーと広がるその景色はすごくきれいでした^^
テイスティングは大きな窓のある部屋に大きなテーブル、クラッカーも一緒にサーブされ、誰かのおうちに招かれているような、リラックスできるひと時でした^^
続いて次回、もう少しこのエリアでの滞在についてご紹介しようと思います ♪
(2017年12月)
アルゼンチンへ入国して感じた違和感の正体
この旅で4カ国目、アルゼンチンに入国しました^^
国境を越えてはじめに向かったのはメンドーサ(Mendoza)。
私たちのプランはここからずっと南下して行き、チリとアルゼンチンにまたがるパタゴニアエリアの自然を満喫して旅を終える、というものだったので、首都ブエノスアイレスまでは足を伸ばしませんでした・・・!
まずは内陸に向かって車を走らせ、最初の街 Uspallata でランチです。街のど真ん中ですが、適当に車を停めて料理していても誰も気にしないような、何だかゆるくていい雰囲気の街でした ♪
更にひたすら車を走らせ、その日にはメンドーサに到着しました。久しぶりにかなりちゃんとした感じの街です。
ちゃんとした・・・というより、何か今までの国と違う感じがします。
外をしばらく歩いていて、やっと気づきました。
なんとなく『西洋寄り』なのです。
ここまでチリ、ボリビア、ペルーと、現地の方たちはどちらかというと小柄、肌の色はこんがりめ、髪の色は暗め・・・と変な言い方ですが日本人とそう遠く離れてはいない感じがどこかあって、実はあまり “外国感” を感じていなかったのだと思います。
メンドーサに来て感じた違和感の正体はこれ、町行く人たちが圧倒的に西洋寄りの風貌なのです。これがわたしに、今更ながら ”海外に来ている” ことを感じさせたみたいです。
これを彼に言ってみると、アルゼンチンはイタリアからの移民の方が多いということを教えてくれました。なるほど・・・!
と思ったそばからジェラート屋さんを発見。なるほど!(笑)
この日は車を停められるところがなかなか見つからず、迷い込んだのは高級住宅街!
現代風な素敵なおうちがずらりと並ぶ中、路上駐車ができるスポットを探します。やっと1台分のスペースを発見し、すかさず駐車!しかしこれまでと違って、デリカ、若干浮いてました(笑)
この日は、久しぶりに豪華めのレストランでステーキ!いただきました。ボリュームの割りにぺろりといけてしまうくらい美味しかったです ♪
ついでにジェラートも満喫!
更に高級住宅街にそのままステイ!路上ですが!(道で歯を磨いてごめんなさい)
たまにはこういう選択肢もあるこの旅、本当に楽しいです ♪
そしてこのあと!ワイン漬けの日々に突入します(笑)
(2017年12月)