地元の人に怪しまれた話とペルーの警察 ~プノからクスコへ~
プノを出発し北へ約380km、いよいよクスコ(Cusco)に向かいます。
クスコはマチュピチュへアクセスするために拠点となる、ペルーでも大きな街の一つです。
この日はひたすら車を走らせ、途中プカラ(Pucara)という小さな町でランチを作り、そのあとターゲットにしていたガソリンスタンドで給油をし、クスコに入る前に一泊ワイルドキャンプをすることにしました。
ペルーでは、ボリビアの時のようなガソリン/ディーゼルの問題もなく、普通に給油してもらえます^^; ボリビアのガソリン問題はこちらの記事で! ↓
今日キャンプに選んだ場所は、やはり iOverlander で見つけました。アプリ上の説明では『メインの通りを外れて川に向かって下ると橋の先にちょうど良いスペースあり』となっています。メインから外れる横道を見逃さないよう、ゆっくりめに車を走らせます。そしてそれらしき細い細い道を発見!
前回学んだ通り、細い道に車ごと入っていく前にまずは路肩に車を停め、少なくともUターンできる場所があるかどうかを徒歩で確認しに行きます。
両側を草に囲まれた土の道を歩いて行きますが、なかなか『橋』まで辿り着きません・・・。ちょうど道がカーブするところに車を停められそうなスペースがありましたが、ゴミだらけです。一瞬引き返そうかとも思いつつ、川の音は聞こえるのでもう少し下ってみました。
やっと視界が開け、大きな川に橋がかかっているのを発見!今来た道は行き止まりとなり、橋へ続く道だけになっています。この行き止まり部分に車が何台か停まれそうなスペースがあったので一度車に戻り、今度はデリカごと来てみます。
車を停めてみると、激しくゴウゴウと流れる川の音が割と気になります。更に片側には崖がそびえ立っていて、土砂崩れが起こらないとは言い切れない感じをかもし出していました・・・迷った挙句移動することに。。辺りはもう暗くなりかけ、雨がポツポツと降り出しています。
先ほど通ってきた、あのゴミがたくさんあった場所・・・念のため泊まれそうかどうか見てみることにしました。この先暗い中を走っても、他に場所が見つかる保障はないからです。
茂みに入って車を停めてみると、缶やビンは転がっていますが、やばいゴミがある感じや臭いはなかったので、もうここに泊まろう!ということになりました。雨がかなり降ってきていましたが、私たちのミニキッチンでさっと夕食を作り(バックドアを開けるとちょうど屋根になります)、運転席と助手席の間にテーブルをセットしてご飯を食べていました。その時窓の外に誰か人が通って行くのが見えました。こんなところ、人が通るんだ~ぐらいにしかその時は思いませんでした。
その日さあ寝ようとしたところ・・・
私たちが通ってきた道のほうから赤いサイレンのような光が見えてきました。
パトカー?
その光はどんどんこちらに近づいてきます。なんとなく窓の外から見えないように隠れる私たち(笑)
更に私たちの車のすぐ近くに停車するその車。。。やはりパトカーのようです。
何かまずかったかな?と思った瞬間・・・コツ!コツ!窓が叩かれます。
かなりドキッとしながらも、ウィンドウを少し下げ、彼が対応します。
警官らしきおじさん:ここでなにしてるの?
彼:この車で旅をしていて、今日はここに泊まらせてもらおうかと・・・まずいですか?
何を言われるのかなぁとビクビクしていましたが、おじさんは特に問題なさそうに、泊まるのはOKだよと言ってくれました。どうやら地元の人から、いつも通る道に見慣れない車が泊まっていると通報があり、様子を見に来たとのことでした。
・・・さっきの人ーー!!(笑)
そのままいていいことになったからかもしれませんが、この一件でペルーの人の用心深さと、警官のすぐの対応に逆に関心してしまいました。ちゃんとしているなぁ~と(笑)
そんなわけで、無事に一晩過ごし、翌日クスコに到着します ♪
(2017年11月)