車旅 in 南アメリカ

南米でバンを購入!2017年7月から6ヶ月、チリ、ボリビア、ペルー、アルゼンチンを車中泊しながら巡った旅の記録です。

念願の!!マイカーでウユニ塩湖

ウユニ塩原(塩湖)にマイカーで行ってきました!!

私たちの改造バン・デリカと共に、あの何もない真っ白地帯で2泊3日を過ごした記録です ♪

おそらくこのブログのメイン記事の1つになるでしょう!(笑)

 

まずはウユニについて。今回実はよく知らなかったことが、ウユニ塩原には雨季と乾季があること。日本のメディアは雨季で水の張ったウユニ塩原を前面に押し出しているということに、行って初めて気付きました。

わたしもウユニ塩湖と言う呼び名からもちろん湖だと思っていて、一面に水が張ったところに、鏡のように空が映りこんでいるあの風景を想像していました。なので彼が突然

 

「水?今の時期ないと思うよ」

 

と言った時、えーー!!じゃあ何を見に行くの?!と思ったのを覚えています(笑)

あちらでは、あの ‘有名な風景の場所’ をサラー・デ・ウユニ(Salar de Uyuni)やソルトフラット(salt flat)と呼んでいました。地球上で一番フラット(平ら)な面積が広い場所なのだそうです。

そういう訳で、夜空の星が水面に反射している頭の中のイメージ図を、「ひたすら塩」に切り替えたのでした・・・!

※とは言っても、雨季のあの素晴らしい風景は厳しい条件が揃わないと見ることができないそうですね。。

 

ソルトフラットで2泊する予定だったため、街でいつも通り物資の調達です。主に水と食料。BBQをやる!という目標もあったので、お肉屋さんで量り売りの肉も買ってみました。

そして街から25キロほどのところにあるウユニ塩原の入り口を目指します。コルチャニ(Colchani)という小さな集落を通り過ぎてオフロードになると、得意のウォッシュボード祭りが始まります。ツアー用のかっこいいランドクルーザーたちに、いつもながらガンガン追い抜かれていきます(笑)

“ウォッシュボード” について書いた記事はこちら ↓

この旅でいちばん寒かったエル・タティオ間欠泉(1) - 車旅 in 南アメリカ

 

泥道がやがて白っぽくなってきて、いよいよ塩原エリアに突入です。

 

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この塩の上、全体がヒビ割れのようになっていて、塩の結晶が盛り上がった割れ目部分が結構固く、タイヤにとても良くなさそうでした。道という道はないのですが、車が多く通る場所はこのヒビ部分が少しならされるため、遠目にはうっすらとタイヤ跡が見えます。私たちは基本このタイヤ跡のある箇所を走って行きました。

 

そして今日のキャンプ地探しです。さすがにこのフラットな場所では条件も何もありません(笑)幸いこの日は風もあまりなかったので、たった1つの条件は「他の車も人も何もないところ」。ツアーのランドクルーザーたちのヘッドライトが1つも見えなくなるまでガリガリガリと車を走らせます。

 

スポットを見つけた私たちが次に気付いたのは、道がない=どこでも道=車がいつでも突っ込んでくる可能性がある、ということ。寝るときは、緊急時用に車に積んである三角形の反射板や、蛍光色の安全ベストを引っかけたテーブルを車から離れたところに配置しておきました。

 

夜は少し風も出てきてしまい極寒・・・描いていたのはウユニの真ん中でたき火+毛布にくるまって焼きマシュマロ、でしたが、現実は彼がやっとのことで火をおこし、必死で肉を焼き、車の中でディナータイムという「ウユニじゃなくてもいいやつ」になってしまいました(笑)

 

それでも、どこまでも続く真っ白な塩原と満点の星空を独り占めできた気分は最高でした!!

ウユニエピソード、まだまだ続きます♪

 

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(2017年10月)

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

私たちにとっては『ウユニと言えばウユニ塩湖』ではなく『ウユニと言えば車の修理』な話

ウユニで観光以外にしなくてはならなかったこと。。。車の修理です!

 

チリからボリビアに入って初めての大きな街、ウユニ。修理屋さんは観光客が集まるエリアとは全く別の、少し殺風景なエリアにありました。

 

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ツアーを利用してウユニに来た場合、地元の市場くらいは行く機会があるのかもしれませんが、ホテルやレストラン、お土産ショップなどは街全体から見ると中心の一部に固まっている感じです。

ウユニ塩湖だけ行ければいい、旅は安全に・便利に・日本にいるのと同じように過ごしたい、という方はいいのですが、ボリビアという国の素の部分が見たい、むしろカルチャーショック味わいたい!という方にはぜひ街の中をいろいろ歩き回ってみてほしいと思いました。

 

私たちも観光色の強い中心地で、アルパカの毛のセーターを物色したり、ハンバーガーを食べたり、バーに行ったりもしました(笑)が!やはり思い出に残っているのは、ローカルの小さな食堂に行ってメニューに生野菜・・・むしろ野菜が全然なかったことや(肉・フライドポテト・ごはん+ファンタ!のみ)、肉が硬すぎて飲み込めなかったこと、肉を焼く煙が食堂内に充満して何日か服の臭いが取れなかったこと、明らかな観光客プライスを値切って買い物をしたこと、道端でアルパカの肉炒めを食べたこと、地元の人に混ざって共同シャワーに通ったこと・・・そういう、日本とは全然違うボリビアらしい場面たちなのです。

 

話がそれましたが、修理の話です(笑)

デリカさんの「エンジンかからない病」は、エンジンをかけるための点火プラグが燃え尽きて溶けてしまっていたことが原因でした。このパーツを入手しなくてはいけない状況になりましたが、さすが日本車!さすが三菱デリカ!何日かかかるけれど注文は可能とのこと。

更に同じ問題が起きないように、点火プラグのオン/オフを手動で切り替えできるスイッチを構築してもらいました。寒さや標高のせいでエンジンがかからない時、点火は一度だけであとはオフに。こうすることで、点火プラグだけが異常に高温になってダメージを受けてしまうのを防ぐ、という作戦です。

その他にも、何日かかけていくつかのメンテナンスを終え、いよいよウユニ塩原へ出発できる準備が整いました!!

 

もう一つ、こちらの修理屋さんで同じくバンで旅をする仲間たちに出会えたことが大きな財産となりました。それぞれ違ったトラブルを抱え、窮地を乗り越えてきた人たち。

これまでの旅や、これからどこに行くか、旅のルートについて情報共有したり、お互いの車の装備を見て「いいね~ これ!」と語り合う時間は本当に楽しかったです ♪♪

 

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 (2017年10月)

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

列車の墓場/トレインセメタリー in ウユニ

チリからボリビアに入りいろいろありましたが、この旅の大きな目的地の一つ!ウユニに到着しました!!

ウユニと言っても、有名な塩湖/塩原(Salar de Uyuni)の話ではありません。今回は「ウユニ」という街に着いた話です。

ウユニ塩原についてはもちろん別の記事にて ♪

 

日本にいた時は、ウユニ塩湖=ボリビアのどこかにある “水面に青空が反射してどこが地平線か分からないあの風景” くらいのあいまいなイメージしかなく、どこからどうやって行くのかなんて全然知りませんでした。

あの有名な風景を見るために、まず「ウユニ」という小さな街を目指します。国内線の空港もあるようですが、観光客はだいたいみんな国際空港のある大きな都市を経由して、車やバスでこの街にやってくるようです。小さな街、と言ってもボリビアに入ってから初めての「街」です!

久しぶりに町行く人々やお店が並んでいるのを見ました^^

 

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そんなウユニの街から私たちが今日行ってみたのは、ウユニ市街から車で少し行ったところにある、列車の墓場(Train Cemetery)。使われなくなったたくさんの車両や列車のパーツなどが砂漠の真ん中に置き去りにされたままになっている場所です。

 

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どこか怖いような、少し寂しいような空気も感じる不思議な場所でした。

 

ただ、夕焼けの中に浮かぶ列車たちは迫力があってとても美しく、なかなか日本では体験できないのではないかな、という感覚を味わうことができました。

見るだけではなく、触れて、その歴史を感じる。列車たちが現役で動いているときはどんな時代だったのかな・・・なんて考えさせられる、そんな時間でした^^

 

(2017年9月)

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

砂漠に突如現れた奇妙な形の岩々・・・ちょっと寄ってみた「岩の谷」

ひたすらウォッシュボード(洗濯板のようなガタガタの道)を走っていると、なんだかおもしろい形をした大きな岩々が見えてきました。

ラグーナ・コロラダからウユニ方面へ向かう途中の、Villa Mar という小さな街を通り抜けたすぐ後のあたりです。

 

ちょっと寄ってみようという話になり、メインの道をそれてそちらに向かいます!

 

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この寄り道こそ、自分の車で旅をするメリットの1つです^^

 

近づいて行くと人が岩に登ったりして写真を撮っているのが見えたため、私たちも車を停めて探検してみることにしました。

あとから調べて分かったのですが、ここは岩の谷(Valle de Rocas)という場所で、岩たちは砂漠に吹く風によって形作られたものとのこと。人もあまりいなく、“立ち入り禁止” 的な概念もないので(自己責任)、自然のアートを存分に満喫できました ♪

 

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(2017年9月) 

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

加工なしでめちゃくちゃオレンジ色だった湖!ラグーナ・コロラダ

ようやく辿り着きました!ラグーナ・コロラダ(Laguna Colorada)!!

この旅でいちばんきれいだった景色、おそらくここです。

 

時間帯によって湖面がピンク色/赤色に見えるこの湖。最初に見えてきた時はまだそれほど赤くは見えず、ネットで見る写真とは違うパターンか?!と思いきや・・・近づいていくにつれ、色がどんどん濃くなっていきます!

 

私たちがアクセスしたエリアは湖ギリギリまで車で行くことはできず、少し離れたところに通っている道から歩いて湖に近づきます。車を降りて気付いたのが、この湖、湖面が赤く見えるだけでなく・・・

 

無数のフラミンゴ!!!

 

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野生なので近づくことは難しいのですが、ずーーっと遠くまで恐ろしい数のフラミンゴたちがいました。チリでラグーナ・チャクサにフラミンゴを見に行った時のがっかり感が懐かしいです・・・↓↓

 

時間と共に湖面の色は刻々と変わって行き、なんとも幻想的な風景でした。

 

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誰もいない空間と自然が作り出す色、あたりは物音ひとつしない静かな世界・・・

なんだかずーっとここにいたくなるような素敵な場所でした ♪ 少しトラブル続きでしたが、来てよかった~~ と心から思いました。

 

(2017年9月) 

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

砂漠の真ん中で車が動かなくなると人はどうするか

前回記事、ボリビアのカスタムで無事に入国手続きを終え、次の目的地ラグーナ・コロラダに向かう日の夜からの話です。 

気温と標高のせいで「エンジンかかりにくい病」を発症中のデリカさん・・・

例のアプリ『iOverlander』もチェックしながら、風向き・日の出の方向・他の車が通る場所かどうか(万が一のため)を条件に、今晩のキャンプ場所探しです。

 

アプリ上のコメントに “谷へ降りて行くと風よけに最適” と書かれたスポットを見つけた私たちは、なんとか日没までに車の停車位置を決めて落ち着くべく、急いでその場所へ向かいました。メインの道からはずれて、崖のふもと部分に下って行くような地形の場所で、長く続く大きな峡谷は、見つけるのにそれほど苦労はしませんでした。

そして!ラッキーなことに、遠くのほうに1台の大きなキャンピングカーが停まっているのが見えました!ワイルドキャンプ(完全に自然の中でのキャンプ)の場合、いつもは先着がいると少し気を使うのですが、今日はその存在がとても心強く、ここに泊まることに決めました。日の出の方向に車を向けて駐車します(いち早くエンジンに太陽が当たるように)。

 

もちろんその日も何度か起きてエンジンをかけます。

 

しかし次の朝・・・

 

エンジン、かかりませんでした T T

 

実は起きる回数を2時間毎から少し伸ばしてしまったのがいけなかったようです。。。

ボンネットを開けて太陽光が直接エンジンに当たるようにし、更に太陽の動きに合わせて人力で車体を押して動かしました(笑)ギアを「N」(ニュートラル)に入れ、2人の全体重をかけてやっと少し動くような重さです。エンジンを触って確かめますが、太陽光だけでは冷え切った鉄はなかなか暖まりません。そこでなんとBBQ用の木炭で火をおこし、炭火で車体の下からエンジンを直接温める作戦に出ました(笑)必死です。

 

気が付くと、お昼ごろになっても四苦八苦していた私たちのほうへ、あの遠くに停まっていたキャンピングカーが向かって来ました。あちらもエンジンが温まるのを待っての出発だったようです。すかさず近寄って行くと、窓を開けて挨拶を返してくれました!私たちよりだいぶ長くバンで旅をされている、スイス人のご年配のカップルでした。

状況を話すと、どこか車のメンテナンスができるようなところまで車を引っ張って行ってあげようか、という提案をしてくれました!T T

またも例のアプリで、そこから5、6キロ離れたところに “タイヤ修理店” なるものがあるのを発見!旦那さまのほうが早速、素晴らしい手際でけん引用のロープをセットしてくれます。

1台の車でもガタガタで大変な道を、もう1台車を引っ張って走れるんだろうか・・・とかなり心配でしたが、ここに取り残されてしまうことを考えると、もう引っ張ってくださるならありがたく引っ張っていただこう!!という気になりました。

ハンドル操作とブレーキだけお願いね、と言われ、早速出発です。

ガタガタの不安定な道のせいで、2台とも横転してしまうのではないか・・・と、とても怖かったですが、大きなキャンピングカーの馬力には感動しました。彼もうまくハンドル操作をしてくれたんだと思います。(わたしはできない。。。)

 

とても長い道のりに感じましたが、建物が少し集まる集落に到着。車を見てくれるという人が見つかったため、スイス人カップルにはお礼を言ってここでお別れすることになりました。本当に、命の恩人です。

そこでは少し液漏れを起こしていた冷却水パイプの補修と、やはり前回と同じくディーゼルを直接タンクに流し込む方法で、なんとかエンジンを動かし、エンジンを冷やさないためのいろいろな方法を教えてもらいました。自分たちが使っていたダブルサイズの毛布を半分諦め、ハサミでジョキジョキ切ってエンジンをくるむ用にしたり、ビニールシートで車の前面をマスクのように覆ったり・・・。2時間毎のエンジン始動もやはり続けなくてはいけません。

この日は、なんと近くに小さなホステルがあり、とても安い料金でご飯を提供してくれ、寝泊りはもちろん車の中ですが、トイレや水道も貸してくれました。

 

そして次の日!デリカさん、無事にエンジンかかってくれました。

ここ何日か悩みの種にはなっているけれど、元気に動いてくれると思わず「グッジョブ!デリ子~~!!よしよーし」と話しかけている自分・・・かなり愛着が沸いてきているのでした ♪

 

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 (2017年9月)

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

オーバーランダー必須アプリ

ラグーナ・チャクサで地元ドライバーさんたちに助けてもらい、再び走り出すことができました!

過去のトラブルはこちら・・・

 

デリカが不安定な中、1つ大きな試練があります。次の目的地ラグーナ・コロラダへ向かう途中、チリからの入国時にまだしていなかった車の手続きをするため、カスタム(税関)に立ち寄らなくてはいけません。このボリビアのカスタム、完全にへんぴなところにあります。。。

 

今まで話を出していませんでしたが、わたしたちがこの旅で使っていた神アプリ、というかオーバーランダー必須アプリを1つ紹介します。今回のカスタムの位置情報も、毎晩のステイ場所も、全部このアプリから情報を得ていました!

 

その名は『iOverlander(アイオーバーランダー)』!道中出会うオーバーランダーたちで、これを知らない人はいないほどでした。

 

このアプリ、旅人たちが地図上に様々な情報を投稿できるもので、ガソリンスタンド、レストランはもちろん、穴場な観光スポットや危険情報も投稿されています。スマホに入っている地図アプリと連動してGPSもキャッチするため、現在地から近いキャンプスポットを探したりできるのです。

 

そんな便利アプリで見つけた今回のカスタム、アイコンは表示されていますが道がありません(笑)その場所に行ってみてどうか、の世界です!アイコンが表示されている辺りの誰もいない砂地を車で行ったり来たりしながら、最終的には「ここ?!」という道なき道を進み、やっとそれらしき建物を発見しました。

 

実は最初に立ち寄ったラグーナ・ブランカの近くにもカスタムがあったのですが、中に誰もいる気配がなく閉鎖してしまっているようだったのです。その後地元ドライバーの方たちから聞いた話では、スタッフの気分次第で(?!)曜日や時間に関係なく閉まっていることが普通にあるそう。なので今回中にちゃんと人がいて、無事に車の入国手続きができたことは “ラッキーだった” と言えます(笑)今回も、車の登録情報が書かれている用紙を見せ、いくつか質問を受けた後、スタンプの入った書類をもらうことができました。

 

今日中にラグーナ・コロラダまでたどり着くことができないため、一泊ワイルドキャンプ(完全に自然の中で泊まること)をすることになりました。気温の下がる夜に備えて場所選びを慎重に行わなくてはいけません。

 

この日のキャンプ・・・から、まさかのトラブル第2弾。。。については次の記事に続きます!!

 

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(2017年9月) 

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』