ワイナリーめぐりのための宿泊場所(車中泊)と人工降雨??
メンドーサでのワイナリーめぐりを満喫するために私たちが拠点として選んだ滞在場所は・・・ずばり公園!(笑)
いちおう「キャンプ場」と名のついた公園で、バーベキュー用の石のテーブル?みたいなものがいくつかと、水道が設置してありました!
訪れたワイナリーからも近く、無料で安全に車中泊できる場所としてはかなりよいスポットでした^^(ちなみに試飲後は、各ワイナリーで数時間過ごしたあとに運転してまーす)
このエリアで1つ、おもしろかった事象があります。
どこかのワイナリーの帰りだったと思うのですが、結構な雨が降ってきてしまいました。実はデリカのワイパーの調子が悪く、視界の悪い中走るのを避けるため、大きな柳の木の下で車ごと雨宿りしていました。
するとどこからともなく、
ズッバーーーン!
ズッバーーーーン!!
と、何かを打ち上げるような、今までに聞いたことのないようなすごい音が聞こえてきました。
空全体に響くような音ではあったのですが、聞こえてくる方向をじっと見てみると、すごく遠くなのですが同時にピカッと光が見えたのです。
音と光は数分おきくらいで繰り返されます。。。
何事なんだろう@@ と見ていると、彼が「あ、これもしや」と言いました。
人工降雨じゃないかと。大砲のようなものを空に打上げ、何かの物質を空に散布して雨を降らせる、というのを聞いたことがあるそうです。
そんなことがこの世にあるのかっ とわたしはびっくりしましたが、なんだか妙に納得。そういうレベルの音だったんです。
確認したわけではないので、結局あれが何だったのかは分からないのですが、あの柳と、ブドウ畑に降り注ぐ雨と、不気味に響き渡るあの音が、今もワイナリーめぐりの思い出と一緒にわたしの脳ミソに焼きついています(笑)
ワインを満喫した私たち。
次はザパラという街で本物の「ガウチョ」と出会います ♪
アルゼンチンのメンドーサで行ってみた4件のワイナリー紹介
さて、お酒大好きな私たち!ペルーのピスコ(ピスコテイスティングの記事はこちら)に続き、今回はワイナリーめぐりです!
アルゼンチンでのワイナリーめぐりは、この旅の楽しみの1つだったので、ばっちり計画しました ♪
・・・と言っても、計画したのはほぼ彼。
フランス人ですから(笑)
今回は、私たちが訪ねた4か所のワイナリーを紹介します。
1.CarinaE
https://carinaevinos.com/sitio/index.php/en/
到着すると、ちょうど英語バージョンの見学ツアーが始まるところだったので、そのまま飛び入り参加させてもらえることになりました。
私たちと他2組のカップルの計6人にワイナリーの方が一人。質問なども随時気軽にできる感じのツアーでした!
両側に並んだ大きな機械を見て歩きながら、ワイン作りのプロセスや、赤ワインと白ワインの違いなどを教えてもらいます。私はこれまでワイン好き!と言いながら、ワインについて何も知らなかったので、とても興味深くて楽しいツアーでした。
ツアーの最後はもちろん試飲タイムです♪ こちらの試飲は、テイストできるワインの数によって有料のオプションがいくつか用意されていました。ツアーを回った人たちでテーブルを囲み、楽しいひと時でした^^
そして、フランス人のご夫婦がここに土地を買ってスタートされたというこちらのワイナリー。お酒造り自体に興味のある彼にとっては夢のようなサクセスストーリーなわけで、案の定この日から、将来こういう選択肢はありか?という話が始まります(笑)
2.2件目のワイナリー、、、
実は名前も場所も分からなくなってしまいましたTT 何とか地図や特徴から探し当てようとしたのですが見つからず!
こちらのワイナリーは昔ながらの手法、木の樽でワイン作りをしていて、そのプロセスのお話がとても面白かったです。実際の大きな樽の一つに人が入れるようになっていて、壁に残ったワイン色の跡が印象的で、とても貴重な体験でした!
試飲タイムは、昔ワイン作りに使われていたという道具がセンス良く飾られた、日が少し差し込む程度の薄暗い空間で、香りの説明などを聞きながらゆったりと楽しむことができました。
3.SALENTEIN
https://www.bodegasalentein.com/en/home.html
こちらは大きなワインの会社だそうです。
広大なブドウ畑の真ん中に美術館のような大きな建物が建っていて、中に入って行くとやはり美術館のチケット売り場のような受付カウンターがあります。
こちらのワイナリー、見学自体が結構なお値段で設定されていました。ワインの試飲が目当てだった私たちは(笑)、ツアーには参加せず建物内のバーに行ってみることにしました。
・・・が、本気のワインメニューしかなく、何種類か試すとなると完全に予算オーバーです。。。結局、併設されたショップと無料のギャラリーのようなところだけを見て帰ることにしました^^;
しかしこのあと旅の道中、いろいろなお店でこちらのワインを目にすることになります。さすが!
4.BODEGA LURTON
https://www.bodegapiedranegra.com/
こちらもフランス人オーナーのワイナリーです。
やはりワイン作りのプロセスを中心に建物の中を案内してもらい、最後には2階のバルコニーから大きなブドウ畑を見せてもらいました。緑色の葉がずーと広がるその景色はすごくきれいでした^^
テイスティングは大きな窓のある部屋に大きなテーブル、クラッカーも一緒にサーブされ、誰かのおうちに招かれているような、リラックスできるひと時でした^^
続いて次回、もう少しこのエリアでの滞在についてご紹介しようと思います ♪
(2017年12月)
アルゼンチンへ入国して感じた違和感の正体
この旅で4カ国目、アルゼンチンに入国しました^^
国境を越えてはじめに向かったのはメンドーサ(Mendoza)。
私たちのプランはここからずっと南下して行き、チリとアルゼンチンにまたがるパタゴニアエリアの自然を満喫して旅を終える、というものだったので、首都ブエノスアイレスまでは足を伸ばしませんでした・・・!
まずは内陸に向かって車を走らせ、最初の街 Uspallata でランチです。街のど真ん中ですが、適当に車を停めて料理していても誰も気にしないような、何だかゆるくていい雰囲気の街でした ♪
更にひたすら車を走らせ、その日にはメンドーサに到着しました。久しぶりにかなりちゃんとした感じの街です。
ちゃんとした・・・というより、何か今までの国と違う感じがします。
外をしばらく歩いていて、やっと気づきました。
なんとなく『西洋寄り』なのです。
ここまでチリ、ボリビア、ペルーと、現地の方たちはどちらかというと小柄、肌の色はこんがりめ、髪の色は暗め・・・と変な言い方ですが日本人とそう遠く離れてはいない感じがどこかあって、実はあまり “外国感” を感じていなかったのだと思います。
メンドーサに来て感じた違和感の正体はこれ、町行く人たちが圧倒的に西洋寄りの風貌なのです。これがわたしに、今更ながら ”海外に来ている” ことを感じさせたみたいです。
これを彼に言ってみると、アルゼンチンはイタリアからの移民の方が多いということを教えてくれました。なるほど・・・!
と思ったそばからジェラート屋さんを発見。なるほど!(笑)
この日は車を停められるところがなかなか見つからず、迷い込んだのは高級住宅街!
現代風な素敵なおうちがずらりと並ぶ中、路上駐車ができるスポットを探します。やっと1台分のスペースを発見し、すかさず駐車!しかしこれまでと違って、デリカ、若干浮いてました(笑)
この日は、久しぶりに豪華めのレストランでステーキ!いただきました。ボリュームの割りにぺろりといけてしまうくらい美味しかったです ♪
ついでにジェラートも満喫!
更に高級住宅街にそのままステイ!路上ですが!(道で歯を磨いてごめんなさい)
たまにはこういう選択肢もあるこの旅、本当に楽しいです ♪
そしてこのあと!ワイン漬けの日々に突入します(笑)
(2017年12月)
毎朝違う景色の中で目覚める贅沢。アルゼンチンとの国境で没収されたものは・・・
イキケを出発し、ここからは海沿いの道ずっと南下していきます。
海を右手に、まっすぐなアスファルトの道をひたすら走る・・・なかなか気持ちいいです ♪
そしてイキケでカーオーディオを新調した私たち、ペルーでゲットしていたサルサのCD(古!)をやっと聴くことができました!!
ここ数日は、毎日海沿いの誰もいない場所を選んでステイし、改めてオーバーランダーの楽しさを味わうことができました。毎朝違う景色の中で目覚める・・・贅沢です^^
更に南下していくと、旅が始まってから一度通ったアントファガスタという町に戻ってきました!前回はまだスタートしたての頃・・・その後、いろいろなことがあったなぁと2人でしみじみしました。
自分自身もだいぶレベルアップしたなぁ、と。特に適応力が!(笑)
そこから更に南下し、タルタル(Tal tal)、フラメンコ(Flamenco)、少し内陸に入ってコピアポ(Copiapo)、再び海沿いのラ・セレナ(La serena)、更に更に南下し、私たちのスタート地点サンティアゴの少し手前辺りから東へ、いよいよアルゼンチンとの国境へ向かって車を走らせます。
そしてチリで本当にお世話になったガソリンスタンド、我らが COPEC(の駐車スペース)に一晩ステイ。国境の一歩手前で最後のシャワーです。
(↓ 車で調理・飲み食いするのでノラちゃんたちが集まってくる率高いです 笑)
翌日向かったアルゼンチンとの国境ではバナナとズッキーニを没収されました。。。生鮮は基本NGなところが多いです!
次回、アルゼンチンでの体験記へと続きます ♪
(2017年12月)
旅のスタート地点チリ再び!イキケの『免税エリア』と美しい砂丘
私たちが旅をスタートさせた国、チリに再び戻ってきました!
安定のアスファルトに、見慣れたガソリンスタンドチェーン(シャワー設置率高)、なんだかすごく安心です・・・どれだけ過酷だったんだ!ボリビア、ペルー!笑
ルート5という道をひたすらひたすら南下し、イキケ(Iquique)という大きな街を目指します。ここでの目的は3つ、1.車のオイル交換 2.チリの車保険加入 3.カーオーディオの買い替え です。
1と2についてはおなじみ iOverlander で得た情報をもとに、それぞれの場所を訪ねて行き完了!どちらもローカルな雰囲気漂う、地元の車屋さん・保険屋さんという感じでした。
3つ目のオーディオ、実はデリカに搭載されていたカーオーディオのCD再生機能が動かなくなってしまい、せっかくペルー(の路上)で購入したCDが聴けず、音楽はラジオもしくは持ってきていたポータブルスピーカー&スマホで聴いていましたが、スピーカーは充電も食うし、CD再生とスマホ接続ができるオーディオを買ってしまおうか!という話になっていました。
というのもここイキケ、知る人ぞ知る『免税エリア』‐ ゾナ・フランカ(Zona Franca)があり、家電から日用品、食品までいろーんな商品が安く買えるのです。
いろいろ物色した結果、パネルがカラフルに光っちゃうパイオニアのカーオーディオをゲット!取付けは、指定された街中の電気店に製品を持ち込んでやってもらう、というシステムでした。
その他、車用品やキッチンツール、欲しいものばかりでしたが、道の状態によって自分たちでタイヤの空気圧を調整できるようコンデンサーをゲットしました!
その日は、ビーチ沿いに広いパーキングがあったため、そこに車を停めて夕飯を作り、そのまま車中泊しました。
次の日の朝、ビーチを散策していると、無造作に設置されたシャワーを発見!
このチャンス、逃しません(笑)2人で水着に着替え、しっかり体を洗わせていただきました!
アルゼンチンへ抜けるまで、まだしばらくオーバーランダー in チリ、続きます♪
海岸沿いに位置するイキケ。街の一部に砂丘があります。
ちょっと非現実的な、息をのむような風景でした! ↓↓
(2017年12月)
ペルーから再びチリに入国。いちばんハイテクだった国境の話
ペルーのアレキパで、しばしのタウン生活を満喫した私たち。
再度チリを通って4カ国目のアルゼンチンへ入るため、一週間ほどオーバーランダー生活が続きます!
目指すのはペルーとチリの国境。アレキパを出発し、ひたすら海沿いを走るルートを選びました。
イロ(ilo)という海岸沿いの町に立ち寄って少し散歩をし、その日はプンタピカダ(Punta Picada)という、周りが岩場でなーんにもないところに一泊しました!
海の音だけが聞こえる静かな夜、夕食を作り、満月がとってもきれいな明るい夜でした。なぜかこの日2人ともテンションが高く、外でダンスしたりしました(笑)
次の日もひたすら車を走らせ、少し内陸のタクナ(Tacna)という街に立ち寄ります。ここは国境が近いためか、お土産やさんなども充実していてにぎやかな街でした。
実はわたし、各国のマグネットコレクターなのですが(笑)なんとペルーのマグネットをまだゲットしていなかったのです・・・!ほぼそのために立ち寄ったこの街、無事にマグネット、ゲットできました^^
そしていよいよチリとの国境です。
今までと少し違ってたくさんの人がいました。大きなサービスエリアのような印象です。
そしてこの国境・・・実はこの旅で唯一 『車ごとスキャンされた国境』でした^^;
まずはどこの国境も同じですが、人が入国するための手続き、そして車の手続きが必要です。これまでは私たちの大きなバックパックも含め、全ての荷物を車に乗せたままチェックが行われていましたが(車内に何があるか聞かれるだけのところもあります)、今回は人に対するセキュリティチェックのゲートがあり、バックパックは一緒に持って行くように指示されました。建物内で、空港にあるようなセキュリティゲートを通されます。
通過後、2人分のバックパックと一緒にわたしはそこで待つことになり、彼だけがゲートの手前に駐車してきた車に戻り、車(&その他いろいろ積まれたもの)のチェックを受けることになりました。
チェックする担当の人たちと話をする彼がこちらからも見えていたのですが、なかなか終わりません。
そのうち彼が担当の一人を車に乗せてどこかへ行ってしまいました。。。(笑)
えぇーー!と思いながらも待っていると、デリカが別のルートから現れ、彼曰く、車ごと通ることができる、でっっかいスキャンを通らされたとのこと!
ここへ来てなんだか急にハイテクです(笑)
高かったハチミツを没収されてしまいましたが、ひとまず無事に通過することができました!
更にアルゼンチンへ向けてオーバーランダー生活、続きます ♪
(2017年12月)
富士山とピスコテイスティングと生贄の少女「ファニータ」in アレキパ
前回のアレキパ ~グルメ編~ に続き、今回はいくつかの観光地のお話です。
アレキパは本当に雰囲気も良く過ごしやすい街で、観光も楽しむことができました ♪
(↑ 街の中心の広場にある教会)
ミスティ山
まずは知られざる 『もう1つの富士山』 の存在をぜひ日本の皆さまに紹介したい!笑
確かどこかの店員さんとお話をしたとき、わたしが日本人と知ると、「富士山はもう見た?」と聞かれたのです。この街からもマウント・フジが見られると。はじめ「?」だったのですが、どうやら 『ペルーの富士山』 と呼ばれる山がある様子。
ミスティ(El Misti)というその山が見える展望台(Mirador de Yanahuara)に行ってみました!
なななんと!富士山、見えました!
思わず久しぶり~!って言ってしまうくらい期待以上の富士山感 ♪ なんだか嬉しくなります^^
ピスコ博物館(Museo Del Vino Y El Pisco)
次にスペシャルだった場所が、ぺルーのお酒「ピスコ」を製造している Majes Tradicion という会社がやっているピスコテイスティングです!
それぞれ試飲したお酒について、味や香りの評価を書き込める紙を渡され、記入しながらの本格的なテイスティングでした。ただ彼もわたしも、ここが有料だったか無料だったか覚えておらず(情報も見つけられず)。。。すみません^^;
マーケティングの要素を含んでいるのだとは思いますが、お酒大好きなわたしたちにとって、お互いの好みの違いをあーだこーだ言いながらの、とても楽しい時間でした!そして結構な量を提供してくれるので、危険でもありました(笑)
最終的に自分がどんなタイプの味が好きかが分かり、おすすめの商品をチョイスしてくれますが、購入しなくても大丈夫でした。やはりブランドのものなのでお値段も少々高め・・・わたし1人だったらお土産に1本、となっていたところですが、さすがフランス人の彼、他のお店なども見る余地があったため、流れで買っちゃったりはしません!笑
ちなみに先ほどの展望場所と、このミュージアムは隣接していて、更に小さな広場の近くだったため、アレキパにいる間私たちはこの広場にデリカを停めて、寝泊りしていました!
アンデス サンクチュアリ博物館 (Museo Santuarios Andinos)
もう1つ、いろいろな意味で記憶に残る場所となったのが、こちらの博物館。
昔この地方で山の神様への生贄となった少女が、雪と共に崖下に埋まり、凍ってしまったままの状態(ミイラ)で発見されたものが展示されています。
現代のいろいろな科学的調査で、当時の慣習や歴史を知る貴重なきっかけとなったそうです。
博物館ではガイドさんが付き、当時の発掘物や、このエピソードのVTRなどを見ていきます。そして最後のお部屋にこの少女が保管されていました。
やはり少し怖いというか、目の前にその姿を見て衝撃を受けましたが、ただ興味本位で、というよりは何と言うのでしょうか・・・ 現代に生きるわたしに、あなたの存在とその背景にあった歴史を教えてくれてありがとう、と言う、この「ファニータ」という名前の小さな少女に対する追悼の気持ちでいっぱいになりました。(興味のある方は当時の歴史をぜひ検索してみてください。)
他にも、ペルー料理を習うお料理教室に行きたかったのですが、今回はタイミングを逃してしまいました!
それから、寝泊りしていた広場で英語を話す地元のおじさんと仲良くなり、アレキパはペルーの中で一番太陽が近く、皮膚への悪影響を避けるため政府が長袖を着ることを推奨しているんだよ、という話をしてくれたのを思い出したので書いておきます^^
ここから先はどんどん南下して行きます!次は再度チリとの国境を目指します ♪
(2017年12月)